大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
海外からいらした方に、積極的にしかもあなた自身も楽しみながら、日本のことを伝えていく「国際親善大使」、それがボランティア・ガイドです。そのために以下を目標に頑張りましょう。
(1)自分の英語の基礎力を活かす(眠っているあなたの英語力を引き出し、活性化しましょう)
(2)日本に関する知識を再構成する(英語で伝えるために整理し直し必要なら追加しましょう)
(3)ガイドの表現を学ぶ(ガイドする際に役立つ英語表現を身につけましょう)
実際にやってみて、世界の人と心が通いあったとき、「世界中が仲良く生きていくこと」の素晴らしさを実感することでしょう。平和な世界へと、積極的に関わっていく意義を実感することも、この講座の大きな目標です。

【講義概要】
(1)既に持っている英語基礎力の活性化
日本の学校では英語教育に力を入れ、ほとんどの人が英語の基礎知識をちゃんと持っています。たとえ忘れていても、一度学んだことはすぐに呼び戻せます。問題は「話す機会を作り、発話して知識を活性化すること」です。他国と地続きの国境線を持たない日本では、国際的コミュニケーションの手段である英語を口に出す必要も機会もほとんどありませんでしたが、この講座では、どんどん英語をしゃべる時間を多く作ります。ネイティブ・ゲストも呼びます。

(2)日本についての知識の再構築
既に十分知っている自分の国についての知識のうち、相手が求めている情報を提供することが肝心です。彼らの視点から意外な質問が来ることも多いので、日本についての更なる知識を補充することも必要となるでしょう。それもまた乙な作業です。

(3)積極的に手をさしのべる態度と英語表現スキル
国際都市東京では、海外からやってきた方々に手をさしのべてあげられる場面がいたるところにあります。これがスムーズにできると、相手にも歓ばれ、あなたも「役立っている歓び」を感じることでしょう。路上や駅、店内や電車内で困っている人を見かけたとき、どのようにアプローチし、どのように助けてあげられるか。これが民間親善大使としての要の第一歩です。授業ではここに主眼をおきます。

【主な講義内容】
・最初は力試し:今の実力で、英語ボランティア・ガイドにさっそく挑戦!
・ガイドに役立つ表現
・英語の基礎力活性化のコツ
・教室でネイティブ・ゲストにガイドしてみよう
・「海外からのお客様をもてなす一日」をプランニング
・「海外からのお客様をもてなす一日」を実践
※実践練習のため、ネイティブ・ゲストをお招きする予定です。

【ご受講に際して】
◆「できる限り出席すること」が最重要です。あとはのびのびと授業をエンジョイし、失敗までも楽しんで、「挑戦していくこと」が上達の秘訣です。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『英語で説明する日本の文化』（語研）（ISBN:978-4876151899）

【備考】
★3/17に模擬講義を行います。詳細は「なかのオープンキャンパス」のお知らせページをご覧ください。

名前	河内山 晶子
肩書き	明星大学教授
プロフィール	萩市出身。明倫小学校、中学、高校、大学、米国コロンビア大学院を経て、東京大学大学院にて博士号取得。専門は応用言語学、外国語教育学。ケンブリッジ大学客員研究員を経て、現在は動機づけ、学習者自律を中心に実践と研究を推進している。国際学会での発表および講演等多数。