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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-04-13 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:310304

ヨーロッパの王家 ― 王妃の肖像

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月20日(水)~ 5月25日(水)
講座回数
5回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
11,826円
定員
30
その他
ビジター価格 13,608円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
歴史を作ったのは王だけではない。王妃もまた、子を生み、育てるという大事な義務を果たしながら、歴史を紡いでいった。王もおよばぬ影響をあたえ、国運を動かした王妃たちに焦点をあて、煌めくばかりの存在を示した王妃たちの肖像を追う。

【講義概要】
(1)二つの国の王妃となったエレアノール
フランスのほぼ三分の一の領土を持つアキテーヌ公爵エレアノール(1122-1204)は、男子を生まないという理由でフランス王家を追われたが、すぐにイギリス王ヘンリー2世と結婚、8人の子をもうける。英仏二国の王と子どもたちを牛耳り、ヨーロッパの政治を動かし、典雅華麗な宮廷文化を花開かせた。

(2)白薔薇の王妃エリザベス・ウッドヴィル
薔薇戦争の最中、赤薔薇の騎士の未亡人エリザベス・ウッドヴィル(1437-92)は白薔薇の王エドワード4 世に接近、王妃の座におさまり、2人の連れ子と、5人の弟と7人の妹を連れて宮廷入りした。宮廷は王妃の一族であふれ、白薔薇の結束を揺るがした。エドワード王の二人の弟は兄に反目。エドワードの死後、エリザベスの生んだ2人のプリンスはロンドン塔の闇に消える。

(3)慈愛の王妃キャサリン・パー
イギリス王ヘンリー8世の最後の妃キャサリン・パー(1512-48)は、父の結婚問題に翻弄され精神的な打撃を受けた王家の子どもたちを引き取り、愛情をこめて養育した。自身も本を執筆・出版するほどの教養の持ち主のキャサリンは、女子教育を熱心に勧め、王家の子どもたちの帝王教育に大きな影響を与える。

(4)帝国唯一の女帝マリア・テレジア
恋愛結婚をつらぬいたマリア・テレジア(1717-80)は人も羨む幸福を手にした。しかし「女は君主になれない」とプロイセンの王に戦争を挑まれたのを機会に、闘う女帝に変身する。16人もの子を生みながら、帝国の危機をのりこえ、偉大な君主に成長してゆく。

(5)沈みゆく帝国を必死で支えたエリザベート
ハプスブルク帝国の君主フランツ・ヨーゼフのハートを射止め、その類い希なる美貌のために「帝国の薔薇」とたたえられたエリザベート(1837-98)。宮廷生活になじめず、姑との確執に苦しめられたが、冷徹な政治感覚を身につけ、あえて非難の矢面にたち、困難な政局の舵取りをする皇帝を陰で支えた。知られざる皇妃の戦いに光りをあてる。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/20(水) (1)二つの国の王妃となったエレアノール
第2回 2016/ 4/27(水) (2)白薔薇の王妃エリザベス・ウッドヴィル
第3回 2016/ 5/11(水) (3)慈愛の王妃キャサリン・パー
第4回 2016/ 5/18(水) (4)帝国唯一の女帝マリア・テレジア
第5回 2016/ 5/25(水) (5)沈みゆく帝国を必死で支えたエリザベート

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『図説ヨーロッパの王妃』(河出書房新社)(ISBN:978-4309760827)

講師陣

名前 石井 美樹子
肩書き 神奈川大学名誉教授
プロフィール 1974~78年、英国ケンブリッジ大学大学院にて、中世英文学を専攻。文学博士。ケンブリッジ東洋学部専任講師、静岡大学教授、神奈川大学教授。専門は中世・ルネサンスの英文学と歴史。主要著書に『聖母のルネサンス―マリアはどう描かれたか』(岩波書店)、『エリザベス―華麗なる孤独』(中央公論新社)、『マリー・アントワネットの宮廷画家―ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』『マリー・アントワネット―ファッションで世界を変えた女』(河出書房新社)など多数。
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