講座詳細情報
申し込み締切日:2016-04-12 / 文学:その他教養:その他趣味 / 学内講座コード:310112
村上春樹の世界
- 開催日
- 4月19日(火)~ 5月24日(火)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 11,826円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 13,608円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
現代日本の代表的作家である村上春樹の主要作品を紹介し、なぜ海外を含め広範囲の読者を引きつけるのか、その魅力の在り処を探っていくとともに、各作品世界にはらまれた近現代の日本社会に対する批判性を掘り下げていきたい。
【講義概要】
村上春樹はアメリカ文学の影響を強く受け、日本の都市社会に個人主義的に生きる人間の姿を描いてきたと見なされることが多かった。けれども村上の作品世界には1970年代以降のポストモダン社会の空虚さと、アジア社会への暴力を遂行してきた明治以降の日本社会への批判がともどもはらまれている。またアメリカ文学に親しみ、その翻訳家でもあるにもかかわらず、村上には日本の伝統世界への回路があり、無国籍的であると同時に〈日本的〉でもある世界を構築してきた。そうした村上春樹の世界の多面性を読み解いていきたい。
【主な講義内容】
・ 60年代との訣別 ― 三部作(『風の歌を聴け』~『羊をめぐる冒険』)の世界
・ 情報社会と個人 ―『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を中心に
・ 消費社会と暴力 ― 『ダンス・ダンス・ダンス』『ねじまき鳥クロニクル』など
・ ポストモダンへの批判 ―『海辺のカフカ』『アフターダーク』など
・ 歴史とロマンへの志向 ―『1Q84』『色彩のない多崎つくると、彼の巡礼の年』など
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/19(火) 60年代との訣別 ― 三部作(『風の歌を聴け』~『羊をめぐる冒険』)の世界
第2回 2016/ 4/26(火) 情報社会と個人 ― 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を中心に
第3回 2016/ 5/10(火) 消費社会と暴力 ― 『ダンス・ダンス・ダンス』『ねじまき鳥クロニクル』など
第4回 2016/ 5/17(火) ポストモダンへの批判 ― 『海辺のカフカ』『アフターダーク』など
第5回 2016/ 5/24(火) 歴史とロマンへの志向 ― 『1Q84』『色彩のない多崎つくると、彼の巡礼の年』など
現代日本の代表的作家である村上春樹の主要作品を紹介し、なぜ海外を含め広範囲の読者を引きつけるのか、その魅力の在り処を探っていくとともに、各作品世界にはらまれた近現代の日本社会に対する批判性を掘り下げていきたい。
【講義概要】
村上春樹はアメリカ文学の影響を強く受け、日本の都市社会に個人主義的に生きる人間の姿を描いてきたと見なされることが多かった。けれども村上の作品世界には1970年代以降のポストモダン社会の空虚さと、アジア社会への暴力を遂行してきた明治以降の日本社会への批判がともどもはらまれている。またアメリカ文学に親しみ、その翻訳家でもあるにもかかわらず、村上には日本の伝統世界への回路があり、無国籍的であると同時に〈日本的〉でもある世界を構築してきた。そうした村上春樹の世界の多面性を読み解いていきたい。
【主な講義内容】
・ 60年代との訣別 ― 三部作(『風の歌を聴け』~『羊をめぐる冒険』)の世界
・ 情報社会と個人 ―『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を中心に
・ 消費社会と暴力 ― 『ダンス・ダンス・ダンス』『ねじまき鳥クロニクル』など
・ ポストモダンへの批判 ―『海辺のカフカ』『アフターダーク』など
・ 歴史とロマンへの志向 ―『1Q84』『色彩のない多崎つくると、彼の巡礼の年』など
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/19(火) 60年代との訣別 ― 三部作(『風の歌を聴け』~『羊をめぐる冒険』)の世界
第2回 2016/ 4/26(火) 情報社会と個人 ― 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を中心に
第3回 2016/ 5/10(火) 消費社会と暴力 ― 『ダンス・ダンス・ダンス』『ねじまき鳥クロニクル』など
第4回 2016/ 5/17(火) ポストモダンへの批判 ― 『海辺のカフカ』『アフターダーク』など
第5回 2016/ 5/24(火) 歴史とロマンへの志向 ― 『1Q84』『色彩のない多崎つくると、彼の巡礼の年』など
講師陣
名前 | 柴田 勝二 |
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肩書き | 東京外国語大学教授 |
プロフィール | 1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程修了。博士(文学)。明治から平成に至る近代文学を中心として、日本文学を幅広く研究している。著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』、『漱石のなかの〈帝国〉――「国民作家」と近代日本』、『中上健次と村上春樹』などがある。 |