大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
2年間で西洋近現代美術の流れを把握する講座です。本年度はその2年目として、20世紀の前衛運動を概観します。敬遠されがちな美術の登場する時代ですが、少しずつでも20世紀美術に親しみ、代表的な作家や作品の特質を理解していくことをめざします。

【講義概要】
20世紀は、美術がそれまでの規範から解き放たれ、自由に捉え直され、表現の幅を格段に広げた時代です。それはまた資本が拡大し、科学技術が発展し、大戦争の起きた時代でもありました。第二次大戦後、美術の中心はヨーロッパからアメリカに移ります。社会も人々の意識も変わり、新たな享受者が登場するなか、美術は時代を反映し、ときに時代を先取るように展開します。本講座では、20世紀の主要な運動を辿りながら、作品の意味や作家たちの意図を探ります。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/11(月) マティスとフォーヴィスム
第2回 2016/ 4/18(月) ピカソ、ブラックとキュビスム
第3回 2016/ 4/25(月) キュビスムの諸相
第4回 2016/ 5/ 9(月) ドイツ表現主義とプリミティヴィスム
第5回 2016/ 5/16(月) イタリア未来派
第6回 2016/ 5/23(月) マレーヴィチとロシア・アヴァンギャルド
第7回 2016/ 5/30(月) モンドリアンと新造形主義
第8回 2016/ 6/ 6(月) カンディンスキーと抽象美術
第9回 2016/ 6/13(月) クレーおよびバウハウス
第10回 2016/ 6/20(月) ダダおよび新即物主義
第11回 2016/10/ 3(月) デュシャンとニューヨーク・ダダ
第12回 2016/10/10(月) シュルレアリスム1
第13回 2016/10/17(月) シュルレアリスム2
第14回 2016/10/24(月) 社会主義と戦時下の美術
第15回 2016/10/31(月) 抽象表現主義1
第16回 2016/11/ 7(月) ネオ・ダダ
第17回 2016/11/14(月) 抽象表現主義2
第18回 2016/11/21(月) ヨーロッパの戦後美術1
第19回 2016/11/28(月) ヨーロッパの戦後美術2
第20回 2016/12/ 5(月) 20世紀後半の美術

名前	真野 宏子
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学・早稲田大学)。専門分野は、西洋美術史および芸術学。訳書に『エドヴァルト・ムンク』、『トゥールーズ・ロートレック』(PARCO出版)など。