大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
キリスト教の聖典を読んでみよう、という講座です。聖書は本来信仰の書ですが、同時に人類共通の知的・歴史的遺産でもあります。当時の時代背景を織り交ぜながら少しずつ読んでゆくことで、聖書に親しむきっかけにしていただければと思います。

【講義概要】
今回は『旧約聖書』を読んでゆきます。第一回では、キリスト教全体の概説に続いて、『旧約聖書』の構成と成り立ちについて概観します。第二回は天地創造の物語やノアの方舟といった創世記の有名なエピソードを取り上げます。第三回はイスラエル民族の父祖アブラハムとその子孫を巡る物語を、第四回はモーセを通じて神より授かったとされる律法と儀礼を、そして最終回はイスラエル王国の誕生と滅亡を語る歴史書を取り上げます。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 9/29(火) 『旧約聖書』とは何か
第2回 2015/10/ 6(火) 「創世記」原初史 ― 天地創造・ノアの方舟など
第3回 2015/10/13(火) 「創世記」族長物語 ― アブラハム・イサク・ヤコブの物語
第4回 2015/10/20(火) 「出エジプト記」他 ― モーセに託された律法
第5回 2015/10/27(火) 「ヨシュア記」他 ― イスラエル王国の盛衰と民の運命

【ご受講に際して】
◆教科書は特に指定しませんが、『聖書(「旧約」と「新約」がセットのもの)』をお持ちの方は持参してください。講義で使用する引用箇所は、講義時にプリントにして配付しますので、持参できなくても支障はありません。

名前	山中 利美
肩書き	東洋大学講師
プロフィール	福井県生まれ。筑波大学大学院博士課程哲学・思想研究科宗教学比較思想学専攻、単位取得満期退学。専門は宗教学・宗教思想史。現在、東洋大学や川村学園女子大学で講師を務める。論文「S.キルケゴールにおける生成の概念～『哲学的断片』「間奏曲」の章に関する一考察」(『宗教研究』日本宗教学会)など。