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講座詳細情報

申し込み締切日:2015-07-02 / 政治:心理 / 学内講座コード:320705

中国の社会と法

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
7月 9日(木)~ 9月 3日(木)
講座回数
8回
時間
10:30~12:00
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
18,922円
定員
30
その他
ビジター価格 21,773円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
日中国交回復当時には予想し得なかった、GDP世界二位の経済大国、その経済力を背景とする軍事大国、そして権威主義国家としての隣国中国を私たちはどのように認識すべきか。この問題を法 ― 法は社会の特質をよく反映する ― の面から皆さんとともに考えてみたい。

【講義概要】
(1)中国は日本とはまったく異なる社会であった。日中“同文同種”論から中国への誤解が生まれる。
(2)1945 年8 月15 日の敗戦は日本の対中国政策の失敗に起因する。その対中国政策の歴史を振り返ってみる。
(3)1949 年に成立する中華人民共和国の歴史は1978 年までの毛沢東の時代と79 年以後の?小平の時代に二分される。その両時代の違いとは。
(4)中国の経済大国化の起点は1978 年末の改革開放政策にある。その改革開放政策の歩みはどのようなものであったか。
(5)改革開放政策を志向しつつ、政治的には一党独裁の権威主義的統治体制をとっている中国の在り方は法の面にどのように反映されているか。その構図は一様ではない。先ず、西洋流の人権概念を認めない中国の憲法について考えてみよう。
(6)市民社会の成熟の度合いをもっともよく示すのが刑罰権の行使に関する刑事法の領域である。中国社会は、刑事法の面から見た場合、どの程度成熟を遂げてきているか。
(7)憲法や刑事法のように国家権力の行使に関わる領域から市場経済社会としての中国社会に目を転ずると、全く違った法律像が浮かび上がってくる。特に市場経済化にとって要の位置を占める契約法は、近年の国際的な契約立法を採りいれた“先進的”法である。しかし、この“先進的”法の根底に明・清期以来の伝統的法観念が横たわっている。
(8)法の面から中国社会の全体像を再構築してみよう。
本講義はできるだけ事例に即しながら進めたい。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 7/ 9(木) 19世紀までの日中両社会の比較 ―“同文同種”に非ず ―
第2回 2015/ 7/16(木) 日清戦争勝利から1945年8月15日までの日中関係史
第3回 2015/ 7/23(木) 毛沢東の時代から?小平の時代へ
第4回 2015/ 7/30(木) 憲法改正を通してみた、“改革開放”の歩み
第5回 2015/ 8/ 6(木) しかし、中国には“憲法”Constitutionは存在しない!!
第6回 2015/ 8/20(木) 中国では罪刑法定原則は守られているか、拷問の禁止は守られているか
第7回 2015/ 8/27(木) 超現代的な契約法と伝統的な法観念
第8回 2015/ 9/ 3(木) 中国とはどんな社会か

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『現代中国法』(成文堂)(3,500円)(ISBN:978-4792332990)
『はじめての中国法』(有斐閣)(2,200円)(ISBN:978-4641048119)

講師陣

名前 小口 彦太
肩書き 早稲田大学教授
プロフィール 専門は現代中国法、中国法制史。1981年~1982年、ハーバードロースクール東アジア法研究プログラム客員研究員。著書に『現代中国の裁判と法』(著書、2003年)、『中国の経済発展と法』(編著、1998年)、『唐令拾遺補』(共著、1997年)、「中国契約法における債権者代位権の基礎的研究」(論文、2014年)などがある。
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