講座詳細情報
申し込み締切日:2015-08-12 / 宗教・哲学 / 学内講座コード:120507
インド仏教のすすめ 空性と唯識
- 開催日
- 8月19日(水)~ 9月 9日(水)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 13:30~15:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 14,386円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 16,546円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
大乗の宗教思想の一つの象徴とも言える「空性」が仏教の理論展開のなかでどのように捉えられたのかという問題関心のもとで、いわゆる「唯識」系の諸典籍に取りこまれたその概念の意味の理解を目ざします。
【講義概要】
おもに『中辺分別論』に依拠しながら、唯識説特有の教理事項、たとえば「虚事物の構想(虚妄分別)」「識の現れ(識顕現)」「所把能把(所取能取)」「三つの本質的様態(三性)」などが「空性」とどのような関わりをもつかを考察します。そのための段取りとして、各事項の原語(サンスクリット)の本来的な意味の解説を織りまぜつつ、それら諸概念によって形成される、「唯識」説の一つの理論的見取り図をあきらかにしていきます。
【各回の講義予定】
第1回 2015/ 8/19(水) 「空性」の来歴
第2回 2015/ 8/26(水) 識の現れ,または虚事物の構想
第3回 2015/ 9/ 2(水) 存在でも非存在でもないこと
第4回 2015/ 9/ 9(水) 最高の価値としての「空性」
大乗の宗教思想の一つの象徴とも言える「空性」が仏教の理論展開のなかでどのように捉えられたのかという問題関心のもとで、いわゆる「唯識」系の諸典籍に取りこまれたその概念の意味の理解を目ざします。
【講義概要】
おもに『中辺分別論』に依拠しながら、唯識説特有の教理事項、たとえば「虚事物の構想(虚妄分別)」「識の現れ(識顕現)」「所把能把(所取能取)」「三つの本質的様態(三性)」などが「空性」とどのような関わりをもつかを考察します。そのための段取りとして、各事項の原語(サンスクリット)の本来的な意味の解説を織りまぜつつ、それら諸概念によって形成される、「唯識」説の一つの理論的見取り図をあきらかにしていきます。
【各回の講義予定】
第1回 2015/ 8/19(水) 「空性」の来歴
第2回 2015/ 8/26(水) 識の現れ,または虚事物の構想
第3回 2015/ 9/ 2(水) 存在でも非存在でもないこと
第4回 2015/ 9/ 9(水) 最高の価値としての「空性」
備考
【ご受講に際して】
◆長尾雅人氏による『中辺分別論』の和訳が『大乗仏典(15)世親論集』に収録されています。
◆長尾雅人氏による『中辺分別論』の和訳が『大乗仏典(15)世親論集』に収録されています。
講師陣
名前 | 齋藤 直樹 |
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肩書き | 早稲田大学講師 |
プロフィール | 1962年東京都出身。早稲田大学第一文学部人文専修卒業後、同大学院文学研究科東洋哲学専攻博士課程単位取得満期退学。マールブルク・フィリップス大学外国語文献学専攻にてPhD取得。著書『Das Kompendium der moralischen Vollkommenheiten』 (Indica et Tibetica 38)、論文「慈悲と縁起」「ダルマの自性」「転変としての世界」等がある。研究主題はインド仏教による、世界認識の超克。 |