大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
17世紀絵画を牽引した、フランドルの画家ペーテル・パウル・リュベンス（ピーテル・パウル・ルーベンス）を学びます。彼のダイナミックな作品や愛らしい小品を分析し、その全体像を時代に照らし合わせて考察し理解することが目標です。

【講義概要】
大きな工房を構える宮廷画家であり、弟子からも画家仲間からも慕われ、ヨーロッパ中の王侯貴族を虜にするなど華々しい活躍で知られるリュベンスですが、実は生まれながらの苦労人でもありました。母国のため外交官として和平を担い、対抗宗教改革、八十年戦争に直接関わりながら、大仰にも感じられる歴史画、豊満な女性像、可憐な子供達、明るい風景画を描きあげ、夥しい素描や版画を残します。この講座では、制作の背景をさぐり、独特の構図や描法を分析し、リュベンスの全体像をじっくり読み解いていきます。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 1/19(月) イタリアの魅力と初期作品
第2回 2015/ 1/26(月) 宮廷画家として
第3回 2015/ 2/ 2(月) 宗教と作品
第4回 2015/ 2/ 9(月) 戦争と平和、そして家庭

【ご受講に際して】
◆万が一補講が発生した場合は、2月16日（月）または3月16日（月）に行う予定です。

名前	真野 宏子
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学・早稲田大学)。専門分野は、西洋美術史および芸術学。訳書に『エドヴァルト・ムンク』、『トゥールーズ・ロートレック』(PARCO出版)など。