大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
朗読を今までに勉強したことがあり、さらなる成長を目指している人を対象にした講座です。自分の朗読をさらに深めていくために、各自が苦手とする部分の克服に主眼を置いて、表現力の向上を目指します。

【講義概要】
神吉拓郎の「鮭」を題材に朗読していきます。ある日突然蒸発した夫が4年ぶりに妻の元に帰って来て、蒸発中のことを全く話さないまま、3ヵ月足らずで亡くなる過程を、妻の視点から描いた短編です。「4年も留守にしたあげく、ひょっこり帰って来て、そのまま死んでしまうなんて、‥‥まるで鮭みたいに、一生懸命に帰ってきたのね‥‥」というラストに向かって、静かな筆致で表現される両者の心情を声で紡いできましょう。

【ご受講に際して】
◆何らかの形で朗読を体験したことのある方を対象とします。腹式呼吸が出来ることが望ましいです。
◆年間講座「初めての朗読」を受講している方も歓迎いたします。

名前	鈴木 千秋
肩書き	朗読家・フェリス女学院大学講師
プロフィール	東京生まれ。舞台朗読の第一人者・幸田弘子氏に師事。朗読グループ幸風を主宰。エクステンションセンター等で朗読講師を担当。樋口一葉、夏目漱石、「源氏物語」「おくのほそ道」など幅広い作品で毎年朗読公演開催。太宰治文学サロン出演(2012～13年)、シドニー大学、ハノイ大学で日本語専攻の学生向けに公演。