大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
くずし字・変体仮名で記された写本・版本などが読めるようになることを目指します。とくに平仮名の変体仮名は、すらすらと読めるようになりたい。文字の読解と合わせ、和歌を理解することで、深く日本文化を考える端緒となれば幸いです。

【講義概要】
和歌を集めて編集した書籍が「和歌集・歌集」ですが、いろいろな人の歌を集めた「撰集」と、基本的にある人物が個人単位で歌を集めた「家集」とに分類することができます。家集は私家集とも称し、歌人の人生を探るとても魅力的な資料です。本講座では私家集の世界を垣間見ながら、くずし字や変体仮名を読解する力を身につけます（資料はコピーしたものを配付します）。なお、まったくの初心の方であっても、初歩から手ほどきをして必ず文字を読むことができるようになりますから、安心してください。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 7/15(火) 【イントロダクション】くずし字・変体仮名の読み方、私家集とは?
第2回 2014/ 7/22(火) 男性歌人・僧侶歌人と私家集
第3回 2014/ 7/29(火) 女性歌人と私家集
第4回 2014/ 8/ 5(火) 【まとめ】私家集と人生

名前	兼築 信行
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期中退。早稲田大学高等学院教諭、文学部専任講師、助教授を経て現職。2012年より早稲田大学本庄高等学院長を兼任。専門は和歌文学、文献学。著書に『一週間で読めるくずし字古今集・新古今集』、『同伊勢物語』(淡交社)、『聞いて楽しむ百人一首』(創元社)などがある。