大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
オペラと聞くと「長いし、外国語が分らなくて…」と敬遠される人がいます。何ともったいない!今まで興味はあっても実際に劇場に足を運んだ事のない方も、この機会に是非オペラを体験しませんか?オペラは小難しいものでも退屈なものでもありません。実際に経験したらあなたも必ずや虜になってしまう魅力に溢れています。オペラ初心者を対象に、DVDを使って作品のあらすじや聴きどころ・見どころを知り、実際の公演に出かけるという本講座。初心者だからこそ、一流の舞台を感じる事をお薦めします。本当の本物が持つ魅力に接するのがオペラの魅力を理解する王道です。

【講義概要】
本講座では2014年5月の新国立劇場公演マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルステイカーナ」&レオンカヴァッロ作曲「道化師」を鑑賞します。しかも、作品解説だけでなく、オペラの楽しみ方や基礎知識なども織り交ぜて進行しますので、「まだ一度も劇場に行ったことがない」といった方にも作品の魅力を感じていただけます。人間ドラマ・美しい音楽の宝庫であるオペラを知ることで、あなたの人生も確実に豊かになるでしょう。
●新国立劇場公演「カヴァレリア・ルスティカーナ」&「道化師」 世界中のオペラ劇場で人気の演目。この2つは通例として2本立てで上演されるヴェリズモ・オペラの傑作です。ヴェリズモ・オペラとは19世紀後半から20世紀初頭にかけて現れたイタリア・オペラの新傾向で、一般の人々の生活で起きた恋愛を巡る事件を直接的な感情表現で大胆に描いたオペラです。 シチリアのある村を舞台に展開する三角関係がもたらす悲劇の物語が「カヴァレリア・ルスティカーナ」で、その意味は「田舎の騎士道」。嫉妬と激情がぶつかり合う中に、あまりにも有名な間奏曲が天国的美しさで響きます。一方「道化師」は若い妻が浮気をしていると知った旅芝居の座長が、その妻と舞台で演ずるうちに芝居と現実の区別がつかなくなって錯乱し、妻と不倫相手を殺害してしまう物語。これまた嫉妬が生む悲劇でもあります。 レナート・パルンボ指揮、演出はジルベール・デフロによる新演出。国内外の気鋭の歌手陣による公演はヴェリズモ・オペラの魅力に触れる絶好の機会。その生き生きとした感情表現と音楽を楽しみましょう。

【ご受講に際して】
受講料にオペラチケット代を含みます。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『いくぞ!オペラな街』（小学館）（1，500円）（ISBN:978-4093881692）

【備考】
鑑賞公演:新国立劇場公演「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」
2014年5月30日(金)14時開演、新国立劇場オペラ劇場
※S席のチケットをご用意いたします(5/21配布予定)。
※各自でのご鑑賞となります。

名前	朝岡 聡
肩書き	コンサートソムリエ
プロフィール	－