大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
江戸戯作の一ジャンルである黄表紙は、一見単純に見える筋立ての中にさまざまな洒落や機知が仕込まれた大人向けの絵入り読み物です。当時の流行を今に伝えてくれる情報資料としての楽しさにも注目しながら、黄表紙を読み解いていきましょう。

【講義概要】
黄表紙はナンセンスな筋立てや言葉遊びに溢れた“ふざけた”文学ですが、一方でその作品中には、当代きっての人気作者達が才気を凝らした洒落・機知の数々が随所に仕込まれています。本講座では、黄表紙の筋立てを楽しみながら隠された仕掛けを読み解いていきます。絵と文章の相乗効果がもたらす独特の文芸世界を楽しみましょう。今期は『江戸生艶気樺焼』を取りあげます。遊里の様子や流行のファッション・芸能など、作品が伝える江戸の町の風俗についても紹介していく予定です。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/ 7(月) 「黄表紙」というジャンルについて
第2回 2014/ 4/14(月) 『江戸生艶気樺焼』講読 1
第3回 2014/ 4/21(月) 『江戸生艶気樺焼』講読 2
第4回 2014/ 4/28(月) 『江戸生艶気樺焼』講読 3
第5回 2014/ 5/12(月) 『江戸生艶気樺焼』講読 4
第6回 2014/ 5/19(月) 『江戸生艶気樺焼』講読 5
第7回 2014/ 5/26(月) 『江戸生艶気樺焼』講読 6
第8回 2014/ 6/ 2(月) 山東京伝の関連作品紹介 1
第9回 2014/ 6/ 9(月) 山東京伝の関連作品紹介 2
第10回 2014/ 6/16(月) 山東京伝の関連作品紹介 3

【ご受講に際して】
・2010年の同名講座で扱った作品が一部重複します。該当年度の講座履修者の方は、ご注意下さい。

名前	鈴木 久美
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	－