大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
中国の自然風土は極めて多様です。層の厚い文化から生まれたやきものは、中華を代表する工芸美術品であり、多くの人々を魅了してきました。個々の作品の美しさを感じ、時代のもつ美の背景を読み解き、長大なやきものの歴史を学んでゆきます。

【講義概要】
かつて中国では、陶磁器生産のために各地で盛んに窯焼きの煙が立ち上っていました。そういった場所を古窯址とよび、陶磁研究の大切なところとなっています。古窯址調査で得られた陶磁片資料には、生産に関わった陶工等の、美しいやきものを作る為の工夫や想いが詰っています。北京故宮博物院陶瓷館に展示される中国陶磁器の映像を用い、考古学資料を補いながら時代順、窯別に中国のやきものの歴史をやさしく講義します。本年度は、史上最も美しいと言われる官窯青磁・白磁を解説します。

【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/10(木) 初回導入 中国やきもの簡史
第2回 2014/ 4/17(木) 陶瓷簡史上海紹介
第3回 2014/ 4/24(木) 華北の石炭燃料
第4回 2014/ 5/ 8(木) 白瓷の定窯
第5回 2014/ 5/15(木) 白瓷の定窯(饅頭窯のロストル)
第6回 2014/ 5/22(木) 鉄銹花と磁州窯
第7回 2014/ 5/29(木) 景徳鎮の台頭
第8回 2014/ 6/ 5(木) 耀州窯青瓷
第9回 2014/ 6/12(木) 耀州窯と高麗青瓷
第10回 2014/ 6/19(木) 柴窯と北宋官窯
第11回 2014/10/ 2(木) 中国やきもの簡史 前期復習
第12回 2014/10/ 9(木) 南宋官窯
第13回 2014/10/16(木) 青白瓷と櫛描紋青瓷
第14回 2014/10/23(木) 遼のやきもの
第15回 2014/10/30(木) 装焼法と印花装飾
第16回 2014/11/ 6(木) 覆焼技法と景徳鎮
第17回 2014/11/13(木) 天目碗
第18回 2014/11/20(木) 臨安天目寺と天目窯
第19回 2014/11/27(木) 伝統釉配合
第20回 2014/12/ 4(木) 中国やきもの簡史今年度の復習

【ご受講に際して】
・博物館等で、陶磁器展示を好んでご覧になられる方であれば初めてでも問題ありません。

名前	水上 和則
肩書き	専修大学講師
プロフィール	－