大学公開講座のセカンドアカデミー

＜目標＞
五蘊は仏教におけるもっとも基本的な教理事項の一つです。
その各項目、すなわち色、受、想、行、識の意味を理解するとともに、我（アートマン）という概念、あるいは我への意識から解放されるための重要な要因となる、生命機能のたばとしての五蘊への理解をふかめることが本講座の目標となります。


＜講義概要＞
オランダの碩学ティルマン・フェッターの好著The ‘Khandha Passages’ in the Vinayapit.aka and the four main Nik?yas（律蔵と四つの主要ニカーヤにおける「蘊の章節」）をおもに参照しながら、初期仏教教理における五蘊の形成、ならびに五蘊と無我との関わりを解説します。その解説においては、パーリおよびサンスクリット原典に述べられていることがらの原意をできるかぎり忠実に再現することが基本的な姿勢となります。
なお、原語の分析的説明もなされますが、語学的な知識を必要とするものではありません。


＜各回の予定＞
第１回　アートマンと五蘊：永遠と無常と無我
第２回　色、受、想：再生再死における基礎的機能
第３回　行：具現させる衝動
第４回　識：分離する心とその存続

＜ご受講に際して（持物、注意事項）＞
・仏教のみならず哲学、宗教学など謂わゆる精神科学に関心をお持ちのかたを歓迎致します。
・始めてインド仏教を学ばれる方は、開講前に、インド仏教の概論書のご一読をお勧めします。


＜備考＞
資料配付


＜お問い合わせ＞
開講日まで１週間を切った講座は、お電話にてお問い合わせください。
　→　電話番号 ０３−３２０８−２２４８

講座申込みは開講日前日（前日が休業日のときは前開室日）１７時まで可能です。

名前	齋藤　直樹
肩書き	早稲田大学・慶應義塾大学　　非常勤講師
プロフィール	－