大学公開講座のセカンドアカデミー

中世ヨーロッパでは、人間にとって神の存在は疑いえない大前提でした。と同時に神をこの世界で認識することは決してできないこともまた自明のことでした。そんな中、ドイツ神秘思想と後世呼ばれた思想は「神と人間の一致」を説き、人間はだれでもイエス・キリストと少しも変わらない「神の子」となれると説きました。
そうしたドイツ神秘思想の中心的思想家マイスター・エックハルトの説くところを母語で語った『ドイツ語説教』（日本語訳）を手がかりに学びます。
人間存在をどのように理解しようとしたか、現代人にも多大な示唆を与えてくれる思想です。


これまで岩波文庫『エックハルト説教集』をテキストとして読んできましたが、読み終わりましたので、収録されていない重要な説教を新たに訳出し、プリントで配り講読いたします。その際当時の代表的思想であるスコラ哲学にも言及し説明いたします。
また扱っているテーマに関しては、他の箇所で語られたエックハルトの言説も参照いたしますので、岩波文庫『エックハルト説教集』を授業時にはお持ちください。


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テキスト
『岩波文庫　エックハルト説教集』（岩波書店）（800円）田島照久著


【お申し込み期日について】
〇お申込み受付は開講日前日17時まで可能です。
〇開講日が近い場合は、お電話にて直接お申し込みください。
　TEL 03-3208-2248
（受付時間：午前9時30分～午後5時（日曜・祝日・休業日を除く））

名前	田島　照久
肩書き	早稲田大学　文学学術院　教授
プロフィール	－