大学公開講座のセカンドアカデミー

世界の大都市のなかで、東京ほど変貌の激しい町はありません。移りゆく東京の姿、そしてそこに生きる人々の暮らしを、秀れた映画作品を通して見ることにより、東京の魅力と問題点を探ってゆきたい。


明治維新によって「東京」という名称をもつ町が誕生し、以来140年が経ちました。その間に東京は大きく変化しました。
その変化をもっともわかりやすく理解できるのが、映像という手段です。
なかでも映画は、登場人物やストーリーと一体となって忘れがたい記憶を残してくれます。
各回、1本の映画をとりあげ、その映画が背景とする時代の東京について講義をし、東京の変遷をたどってゆきます。


第１回　NHK製作「映像の20世紀 東京篇」
記録映像でみる東京の変貌
第２回　川島雄三「幕末太陽傳」
江戸の品川、志士と町人の世界

第３回　中川信夫「夏目漱石の三四郎」
漱石が描く明治末の青春

第４回　成瀬巳喜男「稲妻」
下町の路地裏に生きる人々

第５回　川島雄三「洲崎パラダイス・赤信号」
江東洲崎を舞台に男女の愛

第６回　小津安二郎「東京物語」
東京を描き続けた小津の頂点

2010年度冬学期の講義と基本的に同じ内容です。
毎回のテーマにもよりますが、各回とも60分程度映画を教室でご覧いただき、残った時間で解説等を行う予定です。

名前	井上　明久
肩書き	早稲田大学講師　作家
プロフィール	－