講座詳細情報
申し込み締切日:2012-09-28 / 日本史:文学:その他教養 / 学内講座コード:300001
日向神話ゆかりの地・宮崎を旅する―『古事記』生誕1300年記念講座― 【宮崎県提携講座】
- 開催日
- 09/29~10/27(土)
- 講座回数
- 5
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 5,000円
- 定員
- -
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
今年は「古事記」が誕生してから1300年目の年に当たります。今回の講座では、日向神話にスポットを当てます。日向神話は、天孫降臨、コノハナサクヤヒメ、海幸・山幸、ウガヤフキアエズの誕生、神武東征などの物語から成り立っています。
内容的には、日向における神の世界の物語(神話)から大和における人の世界の物語(歴史)へと展開します。つまり、初代天皇神武の物語へとつながっていきます。日向神話は天皇誕生の由来を語る神話であると共に、日本国誕生の来歴を語るドラマティックな物語でもあるのです。
講座開設に当たっては、宮崎県観光推進課のご支援を、また、企画の運営については、早稲田大学国際言語文化研究所のご協力を頂きました。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
コーディネーター
北郷泰道(宮崎県埋蔵文化財センター所長)
池田雅之(早稲田大学国際言語文化研究所所長)
河野俊嗣 宮崎県知事からのメッセージ
今年は「天孫降臨」や「海幸山幸」など宮崎を舞台とした神話の物語が数多く登場する「古事記」が編さんされて1300年目の年に当たります。
今回の早稲田大学との連携講座では、地元宮崎からも3名の講師が登壇し、様々な観点から宮崎の神話の魅力をお伝えいたします。
この講座を通して宮崎の魅力を感じていただき、是非この機会に、歴史ロマンあふれる「神話のふるさと みやざき」へお越しください。
9/29 日向神話を読む
三浦佑之 立正大学教授
いわゆる「天孫降臨」神話から展開する神話は、日向を舞台として語られる。天皇家の祖先神はなぜ日向に降り、ヤマツミ(山の神)のむすめやワタツミ(海の神)のむすめとの結婚をくり返さなければならないのか。『古事記』における日向神話の位相について考えてみたい。
参考図書:『あらすじで読み解く古事記神話』(文藝春秋)
10/6 『古事記』の中の古代日向―日向神話の考古学―
北郷泰道 宮崎県埋蔵文化財センター所長
「筑紫の日向」は、「高天原」と地上世界を結ぶ出入り口であった。何故、それが南九州の地であったのか。『古事記』中・下巻に記された弥生時代から古墳時代の記憶・記録に、南九州の古墳など遺跡の動向を重ね合わせる時、上巻の日向神話の世界も鮮明な像を結んでいく。
10/13 神武東征神話―日向から大和へ―
池田雅之 早稲田大学教授
「古事記」の中でも圧巻なのは、カムヤマトイワレヒコ(のち神武天皇)の東征神話です。なぜイワレヒコは日向から大和に向かったのか。それはどのような旅であったのか。東征神話の謎に迫ります。
参考図書:『共生と循環のコスモロジー』(成文堂)
10/20 神話と神楽
永松 敦 宮崎公立大学教授
『古事記』に記されるアメノウズメの神楽は巫女舞である。この神楽は太陽の復活と再生を願うものである。宮崎は山間部に夜神楽、平野部に昼神楽を数多く伝承している。人々は神楽に何を求め再生を願ったのかを考えてみたい。
参考図書:『九州の民俗芸能―海と山と里と 交流と展開の諸相』(鉱脈社)
10/27 暮らしの中に生きる神話
後藤俊彦 高千穂神社 宮司
神話は遠い上代の昔話のように考えられがちですが、現代を生きる私達にもその世界観や自然観のようなものは生き続けています。私達は、神話を知ることによって、豊かな感性や、人生を力強く積極的に生きてゆく力やヒントを得ることができます。戦後失われたアイデンティティについて神話を通して考察してみたいと思います。
参考図書:『神と神楽の森に生きる』(春秋社)
内容的には、日向における神の世界の物語(神話)から大和における人の世界の物語(歴史)へと展開します。つまり、初代天皇神武の物語へとつながっていきます。日向神話は天皇誕生の由来を語る神話であると共に、日本国誕生の来歴を語るドラマティックな物語でもあるのです。
講座開設に当たっては、宮崎県観光推進課のご支援を、また、企画の運営については、早稲田大学国際言語文化研究所のご協力を頂きました。皆様のご参加をお待ち申し上げます。
コーディネーター
北郷泰道(宮崎県埋蔵文化財センター所長)
池田雅之(早稲田大学国際言語文化研究所所長)
河野俊嗣 宮崎県知事からのメッセージ
今年は「天孫降臨」や「海幸山幸」など宮崎を舞台とした神話の物語が数多く登場する「古事記」が編さんされて1300年目の年に当たります。
今回の早稲田大学との連携講座では、地元宮崎からも3名の講師が登壇し、様々な観点から宮崎の神話の魅力をお伝えいたします。
この講座を通して宮崎の魅力を感じていただき、是非この機会に、歴史ロマンあふれる「神話のふるさと みやざき」へお越しください。
9/29 日向神話を読む
三浦佑之 立正大学教授
いわゆる「天孫降臨」神話から展開する神話は、日向を舞台として語られる。天皇家の祖先神はなぜ日向に降り、ヤマツミ(山の神)のむすめやワタツミ(海の神)のむすめとの結婚をくり返さなければならないのか。『古事記』における日向神話の位相について考えてみたい。
参考図書:『あらすじで読み解く古事記神話』(文藝春秋)
10/6 『古事記』の中の古代日向―日向神話の考古学―
北郷泰道 宮崎県埋蔵文化財センター所長
「筑紫の日向」は、「高天原」と地上世界を結ぶ出入り口であった。何故、それが南九州の地であったのか。『古事記』中・下巻に記された弥生時代から古墳時代の記憶・記録に、南九州の古墳など遺跡の動向を重ね合わせる時、上巻の日向神話の世界も鮮明な像を結んでいく。
10/13 神武東征神話―日向から大和へ―
池田雅之 早稲田大学教授
「古事記」の中でも圧巻なのは、カムヤマトイワレヒコ(のち神武天皇)の東征神話です。なぜイワレヒコは日向から大和に向かったのか。それはどのような旅であったのか。東征神話の謎に迫ります。
参考図書:『共生と循環のコスモロジー』(成文堂)
10/20 神話と神楽
永松 敦 宮崎公立大学教授
『古事記』に記されるアメノウズメの神楽は巫女舞である。この神楽は太陽の復活と再生を願うものである。宮崎は山間部に夜神楽、平野部に昼神楽を数多く伝承している。人々は神楽に何を求め再生を願ったのかを考えてみたい。
参考図書:『九州の民俗芸能―海と山と里と 交流と展開の諸相』(鉱脈社)
10/27 暮らしの中に生きる神話
後藤俊彦 高千穂神社 宮司
神話は遠い上代の昔話のように考えられがちですが、現代を生きる私達にもその世界観や自然観のようなものは生き続けています。私達は、神話を知ることによって、豊かな感性や、人生を力強く積極的に生きてゆく力やヒントを得ることができます。戦後失われたアイデンティティについて神話を通して考察してみたいと思います。
参考図書:『神と神楽の森に生きる』(春秋社)
備考
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