大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・伝統宗教の図像表現(仏像やイコンなど)について知る。
・現代人とくに芸術家の宗教的図像にも目を向ける。
・伝統宗教の教理や神学の要点をつかむ。

【講義概要】
宗教は倫理的な教えを説くだけではなく、芸術的な神話や儀礼や図像や空間構造を通じて感性に訴え、宗教的世界観を身体に染み込ませます。そこには音楽的・運動的な要素も含まれますが、当レクチャーでは、とくに聖画や仏像といった静的な視覚表現や象徴化された図像表現に注目して、宗教的な世界観とその表現・表出のようすを眺めていきたいと思います。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 7/ 7(金) 天使の図像 ― 天女、天狗からサン・テグジュペリの王子様まで
第2回 2017/ 7/14(金) キリスト教の象徴世界 ― 三位一体と十字架
第3回 2017/ 7/21(金) キリスト伝のイコン（聖画）と泰西名画
第4回 2017/ 7/28(金) 仏像・菩薩像とヒンドゥーの神々
第5回 2017/ 8/ 4(金) 曼荼羅の諸相 ― 両界曼荼羅、チベット曼荼羅、現代のマンダラ
第6回 2017/ 8/25(金) 東アジアの霊性 ― 山水画と禅画
第7回 2017/ 9/ 1(金) 宗教の空間表現 ― 聖地、神殿、寺院、神社
第8回 2017/ 9/ 8(金) 現代美術の中の霊的表現 ― エドガー・エンデ、アンリ・マティス、岡本太郎、河原温など

【テキスト・参考図書】
参考図書
『図解 世界5大宗教全史』（ディスカヴァー・トゥエンティワン）（ISBN:978-4799318683）
『教養としてよむ世界の教典』（三省堂）（ISBN:978-4385360850）
『教養としての宗教入門 ― 基礎から学べる信仰と文化』（中公新書）（ISBN:978-4121022936）


※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
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名前	中村 圭志
肩書き	文筆業、昭和女子大学講師
プロフィール	1958年北海道生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。辞書編集、宗教学の翻訳等を経て、宗教学の著作を始める。著書に『教養としての宗教入門』(中公新書)、『教養としてよむ世界の教典』(三省堂)などがある。