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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-04-09 / 日本史 / 学内講座コード:310201

古代の政変・戦争と豪族たち

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月11日(火)~ 6月20日(火)
講座回数
10回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
29,160円
定員
50
その他
ビジター価格 33,534円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
『日本書紀』などの史書・文献に見える古代の政変や戦争に関する記述は、勝者の側の史観に基づいて書かれている場合がほとんどで、意図的に事実が改変されたり、潤色・造作が為されている場合が少なくありません。ただ政変・戦争には豪族たちが必ず主要な役割を担って参加しているので、そうした豪族たちの立場を通して検討すると、政変・戦争の新しい一面が見えてきます。今回はこのような視点に立って検討を進め、古代政治史の解明に努めたいと思います。

【講義概要】
ヤマト政権の国家形成の進捗にあわせて、ワカタケル大王(雄略天皇)の出現する五世紀後半から、壬申の乱を経て律令国家成立への道筋が開ける七世紀後半までの主要な政変や内乱・対外戦争を対象に検討を進めます。ワカタケル大王の時代は古代の歴史的変革期と位置づけられていますが、彼の即位が実現するまでは王族・有力豪族を巻き込んだ長期的な内乱の時代が存在したとみられ、即位後も地方豪族の抵抗が続きます。六世紀前半のヲホド王(継体天皇)の時代には九州で磐井の「乱」が起こりますが、この大事件が起こった原因についてはまだ十分に解明されていませんし、587年の丁未の役や645年の乙巳の変の真相も同様によく分かっていません。白村江の戦いで大敗北を喫した百済の役や、古代最大の内戦である壬申の乱についても、『日本書紀』の史観を離れて、グローバルな視点からその実態を見極めることが必要となります。今回の講義ではこれらの問題を、順を追って取り上げるつもりです。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 4/11(火) 五世紀後半の政変とワカタケル大王の即位
第2回 2017/ 4/18(火) 伊勢朝日郎子の「反乱」と伊勢・伊賀の在地豪族
第3回 2017/ 4/25(火) 磐井の「乱」と西海道の豪族〔I〕―筑紫君と火君―
第4回 2017/ 5/ 9(火) 磐井の「乱」と西海道の豪族〔II〕―有明首長連合の成立と崩壊―
第5回 2017/ 5/16(火) 磐井の「乱」と西海道の豪族〔III〕―「乱」後の政治状況―
第6回 2017/ 5/23(火) 丁未の役(物部守屋討伐戦)とマヘツキミたちの参戦
第7回 2017/ 5/30(火) 乙巳の変は何故起こったか?
第8回 2017/ 6/ 6(火) 百済の役の動員体制と国造層の疲弊
第9回 2017/ 6/13(火) 壬申の乱と豪族層の動向
第10回 2017/ 6/20(火) 壬申紀(天武紀元年条)の作者とその執筆意図

備考

参考図書
『大和の豪族と渡来人』(吉川弘文館)(ISBN:978-4642055444)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 加藤 謙吉
肩書き 中央大学・成城大学講師
プロフィール 1948年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学、早稲田大学)専門分野は日本古代豪族研究(日本古代史)。著書に『大和政権とフミヒト制』(吉川弘文館)、『ワニ氏の研究』(雄山閣)などがある。
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