大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
日本の文化は、日本の民族生活の独自の歴史的展開により独自に形成されたものである。世間には日中を同文同種の文化であるとか、日本が儒教文化圏に属するという妄説もある。本講義では、中国上代の諸思想を思想史的に分かり易く概説する。これにより中国人の思惟方法・世界観・人生観・歴史観等が日本のそれと大きく異なることを理解する。

【講義概要】
中国上代の、儒家、道家、法家、陰陽・五行説等の諸思想を概説する。また、西洋思想に対する意味での東洋思想というものはなく、実際はインド思想・中国思想・日本思想が別個に存在することを論ずる。これにより、日本が中国やインドから諸思想を受容しながら独自の文化・思想を展開してきたことをも述べる。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 4/10(月) 中国の風土、人種、言語、社会、思惟方法。cf.インド文化
第2回 2017/ 4/17(月) 中国の歴史と歴史書
第3回 2017/ 4/24(月) 『論語』
第4回 2017/ 5/ 8(月) 孔子の思想
第5回 2017/ 5/15(月) 孟子の思想
第6回 2017/ 5/22(月) 『老子』の思想
第7回 2017/ 5/29(月) 道家の思想（『荘子』）
第8回 2017/ 6/ 5(月) 荀子の思想、墨子の思想、法家の思想。
第9回 2017/ 6/12(月) 陰陽五行説、易、神仙思想、讖緯説。
第10回 2017/ 6/19(月) 上代中国思想と日本

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
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名前	岡本 天晴
肩書き	防衛医科大学名誉教授
プロフィール	出身：東京都。出身校：早稲田大学大学院。専門分野：哲学、医学概論。主な著訳書等：『仏教と中国社会』『医療倫理Q&A』など。