講座詳細情報
申し込み締切日:2017-04-09 / 文学 / 学内講座コード:110105
『枕草子』を読む 類聚的章段・随想的章段
- 開催日
- 4月11日(火)~ 6月20日(火)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 10:40~12:10
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 29,160円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 33,534円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
『枕草子』の本文を読み味わうと同時に、表現を分析し、作品の背景を掘り起こしながら読み進めることで、「随筆」という枠組ではとらえきれない『枕草子』の多様な側面に光をあてていきたいと思います。
【講義概要】
『枕草子』は約三百段の章段から構成され、各段は内容や文体の違いから、三種類に大別されています。今回の講座では、類聚的章段(「木の花は」「山は」「めでたきもの」など)と、随想的章段(「春はあけぼの」など自然や人事に関する章段)の中から、主要な章段を取り上げ、適宜、和歌文学など他のジャンルの作品とも比較しながら、詳しく読んでいきます。単に「作者の個人的な嗜好や価値観を思うままに記したもの」とは括れない、この作品のあり方を追究したいと考えます。
なお、秋学期は「日記的章段」の中から中宮定子一族盛時の記事を、2018年春・秋学期は定子一族没落後の記事を扱い、今後二年間で『枕草子』の主要な章段を読み終える予定です。
【各回の講義予定】
第1回 2017/ 4/11(火) ○作品の概要の説明。 ○「跋文(ばつぶん、後書きにあたる文章)」を読む。
第2回 2017/ 4/18(火) ○「跋文」から推測される、『枕草子』の成立と流布の事情。○類聚的章段とは何か。○10段「山は」など、地名列挙の段。
第3回 2017/ 4/25(火) ○地名列挙の段の続き。和歌文学との関係や伝本による違いなど。○34段「木の花は」。
第4回 2017/ 5/ 9(火) (第3回の続き)『古今和歌集』における「木の花」の扱いとの比較など。○37段「花の木ならぬは」など植物関係の段。
第5回 2017/ 5/16(火) ○「もの」型章段の概説。 ○84段「めでたきもの」
第6回 2017/ 5/23(火) (第5回の続き「めでたきもの」) ○『枕草子』における「めでたし」という評語。○「六位の蔵人」について。
第7回 2017/ 5/30(火) ○『枕草子』における「女房」「宮仕え」観について。(21段・165~174段など)
第8回 2017/ 6/ 6(火) ○22段「すさまじきもの」・115段「あはれなるもの」など。
第9回 2017/ 6/13(火) ○『枕草子』における「あはれ」。○類聚的章段のまとめ。
第10回 2017/ 6/20(火) ○随想的章段の成立について。 ○1段「春はあけぼの」など。 ○全体のまとめ。
『枕草子』の本文を読み味わうと同時に、表現を分析し、作品の背景を掘り起こしながら読み進めることで、「随筆」という枠組ではとらえきれない『枕草子』の多様な側面に光をあてていきたいと思います。
【講義概要】
『枕草子』は約三百段の章段から構成され、各段は内容や文体の違いから、三種類に大別されています。今回の講座では、類聚的章段(「木の花は」「山は」「めでたきもの」など)と、随想的章段(「春はあけぼの」など自然や人事に関する章段)の中から、主要な章段を取り上げ、適宜、和歌文学など他のジャンルの作品とも比較しながら、詳しく読んでいきます。単に「作者の個人的な嗜好や価値観を思うままに記したもの」とは括れない、この作品のあり方を追究したいと考えます。
なお、秋学期は「日記的章段」の中から中宮定子一族盛時の記事を、2018年春・秋学期は定子一族没落後の記事を扱い、今後二年間で『枕草子』の主要な章段を読み終える予定です。
【各回の講義予定】
第1回 2017/ 4/11(火) ○作品の概要の説明。 ○「跋文(ばつぶん、後書きにあたる文章)」を読む。
第2回 2017/ 4/18(火) ○「跋文」から推測される、『枕草子』の成立と流布の事情。○類聚的章段とは何か。○10段「山は」など、地名列挙の段。
第3回 2017/ 4/25(火) ○地名列挙の段の続き。和歌文学との関係や伝本による違いなど。○34段「木の花は」。
第4回 2017/ 5/ 9(火) (第3回の続き)『古今和歌集』における「木の花」の扱いとの比較など。○37段「花の木ならぬは」など植物関係の段。
第5回 2017/ 5/16(火) ○「もの」型章段の概説。 ○84段「めでたきもの」
第6回 2017/ 5/23(火) (第5回の続き「めでたきもの」) ○『枕草子』における「めでたし」という評語。○「六位の蔵人」について。
第7回 2017/ 5/30(火) ○『枕草子』における「女房」「宮仕え」観について。(21段・165~174段など)
第8回 2017/ 6/ 6(火) ○22段「すさまじきもの」・115段「あはれなるもの」など。
第9回 2017/ 6/13(火) ○『枕草子』における「あはれ」。○類聚的章段のまとめ。
第10回 2017/ 6/20(火) ○随想的章段の成立について。 ○1段「春はあけぼの」など。 ○全体のまとめ。
備考
【ご受講に際して】
◆2009年春学期の同名講座と、ほぼ重なる内容です。
◆『枕草子』は各段が独立した性格を有する作品で、各段の配列も伝本により異なります。そのため、段数順ではなく内容的に近いものをまとめて取り上げる予定です。
テキスト
『角川ソフィア文庫新版 枕草子 上巻』(角川書店)(ISBN:978-4044026011)
『角川ソフィア文庫新版 枕草子 下巻』(角川書店)(ISBN:978-4044026028)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆2009年春学期の同名講座と、ほぼ重なる内容です。
◆『枕草子』は各段が独立した性格を有する作品で、各段の配列も伝本により異なります。そのため、段数順ではなく内容的に近いものをまとめて取り上げる予定です。
テキスト
『角川ソフィア文庫新版 枕草子 上巻』(角川書店)(ISBN:978-4044026011)
『角川ソフィア文庫新版 枕草子 下巻』(角川書店)(ISBN:978-4044026028)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 田畑 千恵子 |
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肩書き | エクステンションセンター講師 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。専門分野は平安時代の散文(『枕草子』・日記文学)。早稲田大学及び複数の大学で学部生の指導を担当してきた。主要論文「枕草子『かへる年の二月二十余日』の段の位相」(『日本文学研究資料新集 四』有精堂)・「枕草子日記的章段の方法」(『中古文学』36号)など。 |