大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『徒然草』244章段には、人生論・文化論・政道論・趣味論・有職故実論・巷説など多岐にわたる話が、和文・和漢混淆文による名文で綴られています。それらは筆者の連想によって繰り広げられているようですが、読み進めると、いつの間にか筆者の深い教養や豊かな美意識の虜となり、無常観の基調の中で人生をともに考えるようになっています。現実社会を生きることと、僧侶として生きることの間で、ものを見、考えているのでしょう。したがって、その仏教論は人間的で、押し付けにはなりません。美意織と一体となっていることすらもあります。兼好法師は人生の達人ともいわれます。先人のよき知恵に学び、自分の人生を振り返ってみましょう。ゆかしき段を一つをえらび「つれづれなるまま」に一篇つづってみませんか。
全段読了後、さらに『徒然草』を「生・死」「生活・色欲」「自然」「道・人間」について語る段を抽出追尋し、兼好の心術を再考します。

【講座スケジュール】
第1回10月26日(月) 238段～240段
第2回11月 9日(月) 241段～243段
第3回11月30日(月) 「生・死」　七段・他
第4回12月14日(月) 「生活・色欲」　三十五・百五十五・三十八段他
第5回 1月25日(月) 同上
第6回 2月 8日(月) 「自然」　十九段他
第7回 2月22日(月) 「道・人間」　七十五・九十二・百五十・四十二・百六十二段他
第8回 3月14日(月) 同上

【教材】
新潮日本古典集成『徒然草』木藤才蔵(校注)吉田兼好 新潮社 1977年3月 3，240円
※お手持ちの本でも結構です

※上記教材をお持ちでない方は、詳細ページよりご購入ください。

名前	深澤 邦弘
肩書き	元本学教授
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了、文学修士。 都立三鷹高等学校、立川高等学校、昭和高等学校教諭 2006年3月武蔵野大学文学部教授退職。 専攻は中世文学・国語教育。著書に『平家物語における「生」』新典社研究叢書170、 『青桐─もの一詞いはん─』編著 新典社(2014年4月)など。