大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『源氏物語』は後の物語に、大きな影響を与えました。後の物語は、『源氏物語』を受けとめ、摂取し、かつそこから独自の物語を切り開いていきました。さて、これらの物語から『源氏物語』をとらえ直してみると、どうなるでしょう。新たな『源氏物語』の姿が見えてきます。
この講座では、前回に引き続き、『夜の寝覚』を読んでいきます。今回は「二人妻の物語」に注目したいと思います。これを実に巧みに取り込んだのが『源氏物語』です。『夜の寝覚』は『源氏物語』を踏まえつつ、独自の世界を醸成します。そんな『寝覚』を読みながら、『源氏』に折り返し、双方の魅力に触れていきたいと思います。
今期からでもご受講いただけます。

【講座スケジュール】
第1回　10月15日(月) 　姉妹と男君
第2回　10月29日(月) 　妻の妹への思い
第3回　11月12日(月) 　罪の子の行方
第4回　12月 3日(月) 　罪の子とその母の別れ
第5回　12月17日(月) 　「二人妻の物語」の諸相

名前	鈴木 泰恵
肩書き	本学非常勤講師
プロフィール	早稲田大学大学院博士課程修了。早稲田大学非常勤講師。武蔵野大学非常勤講師。 中古・中世の物語文学専攻、『狭衣物語』の研究者で、文学博士。