講座詳細情報
申し込み締切日:2011-09-24 / 経営全般 / 学内講座コード:11210015
在庫を起点に利益を生み出すロジスティクス・SCM時代の経営の仕組みづくり -戦略的在庫管理によるプロフィット・センター構想の実現-
- 開催日
- 10月 1日(土)、10月15日(土)、10月29日(土)、11月12日(土)、11月26日(土)、12月10日(土)、12月24日(土)、 1月14日(土)、 1月28日(土)、 2月 4日(土)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 15:00~17:00
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 32,000円
- 定員
- 20
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
商品在庫は長い間販売・商取引の裏方として位置づけられてきました。したがって、ビジネスの現場で言われ続けてきたのは、「在庫を減らせ!」でした。でも、在庫を減らせば経営がうまく行くというのは本当なのでしょうか?
最近、「在庫は買って売る」という投資の概念が言われ始めていますが、これは「単純な在庫コストの低減でなく、在庫回転率を上げてROIを向上させる」という考え方です。
これは、現代のようにロジスティクス・SCM〈サプライチェーンマネージメント〉の流通革新が叫ばれ、新しい取引関係の中で、いかにして確実に利益を出し、マネーフローを確保していくのか、そのキーポイントは「在庫」即ち「得意先・顧客の求める商品の確実な品揃えをいかに少ない在庫で的確に行っていくか」というところにあります。ところが、現実は、今までの常識にとらわれて、これらを確実に実現している企業はまだまだ少ないといえます。
そこで、本セミナーでは、21世紀の経営では、「在庫は企業の死命を制する」との認識の下、在庫を“コスト削減側面”と“利益拡大側面”、さらには“マネーフロー創出”の重要な決め手と認識し、その重要性を理論と実践の両面から学びます。ゼミナールの中では、各社の販売・在庫データを持ち寄り、このデータに基づき3つのゴールを目指した在庫の持ち方についての各社別仕組みづくりを実践指導します。一般に、在庫管理の分野はコンピューターの専門家に作ってもらうものと考え勝ちですが、そんなことはありません。むしろ、現場での基本的考え方が重要であることを学び、これらを仕組みとして現場で運用することによって、ローコストで高サービスを誇る体質の強い企業に生まれ変わる入口を整えるというのが当講座の目的です。
今まで専門家領域の問題と捉えられていた在庫管理の考え方と仕組みづくりを平易に分りやすく、各社の実情に応じて指導します。
【講義概要】
第1回 10月 1日(土) 経営における「在庫管理」の戦略的重要性
- 在庫は消費・流通・生産の結節点
- 在庫は「利益」「コスト」「マネーフロー」を左右するシステム起点
「在庫」は単なる資産ではなく、企業経営にとって、その企業の”顔”であり、“戦略”であることをまず共通認識とする。これをシステム的に位置付け、戦略的に管理することによって、コストばかりでなく利益とマネーフローを創出することを講義する。
第2回 10月15日(土) 最大利益・マネーフローを生み出す在庫管理の仕組みづくり
- 戦略的在庫管理の6つのルール
最大利益・マネーフローを生み出す在庫の仕組みを作っていく上でのキーポイント「在庫対象品」「在庫量」「「在庫補充」「売れ変動への対応」「在庫の評価・見直し」などについて、実証データに基づき講義・理解する。
第3回 10月29日(土) 戦略的在庫の仕組みを作る上で必要なデータと分析のしかたと実践
- 自社のデータ分析
- 自社データに基づく商品の層別分析
在庫を戦略的に管理していくためには、商品の動きに関するデータが必須。つまり、何がどのくらいの数量・金額、どんなタイミングで売れたのかについての品目別データである。これらを在庫管理用に加工し、戦略的仕組みに組み立てていくプロセスを講義する。
第4回 11月12日(土) 商品の層別区分に基づく最適在庫・発注の仕組みづくりの実践(その1)
- データに基づく、商品のS・A・B・C層別区分
- 層別区分別在庫量と発注の方式
各社ごとに、ある期間の商品の動きのデータ(売上数量・金額・頻度)を持ち寄り、これらデータの分析のしかたと仕組みの作り方について、各社別に指導し、戦略的在庫管理の仕組みのプロトタイプ作りを実践指導する。
第5回 11月26日(土) 商品の層別区分に基づく最適在庫・発注の仕組みづくりの実践(その2)
各社ごとに、ある期間の商品の動きのデータ(売上数量・金額・頻度)を持ち寄り、これらデータの分析のしかたと仕組みの作り方について、各社別に指導し、戦略的在庫管理の仕組みのプロトタイプ作りを実践指導する。
第6回 12月10日(土) 戦略的在庫システムのプロトタイプ完成
各社別の在庫管理システムのプロトタイプを完成させる。
第7回 12月24日(土) 戦略的在庫管理システムの導入と運用
これら戦略的在庫管理システムの導入と運用をどのような形で行っていくかについて講義し、これらの運用の仕方を実践指導する。
第8回 1月14日(土) 戦略的在庫システム導入成果と評価
在庫は生き物である。したがって、一度仕組みをつくったからといって、これを後生大事にしていては、すぐ陳腐化して使えなくなってしまう。そのためには、一定期間ごとに適切な評価尺度を持って在庫を見直すことが重要である。そのタイミングと評価尺度について講義する。
第9回 1月28日(土) 自社最適在庫システムのメンテナンスの仕方と課題
在庫管理は短期的なものと長期的なものに分かれる。一般に在庫の仕組みを作った当初はよいが、これらを運用していく中で、その管理が複雑かつ煩雑になると現実には継続的に運用されなくなってしまう。そこで、これらの長続きするやり方と仕組み(メンテナンスの仕組み)について講義する。
第10回 2月 4日(土) 戦略的在庫システムのロジスティクス・SCM時代へ向けての今後の展開の考え方と方向
戦略的在庫管理の重要ポイントとして、その補充をいかにジャストインタイムで行うかの視点が重要となるが、その考え方とあり方について、ロジスティクス・SCMの観点から整理し実践的な提言を行う。
商品在庫は長い間販売・商取引の裏方として位置づけられてきました。したがって、ビジネスの現場で言われ続けてきたのは、「在庫を減らせ!」でした。でも、在庫を減らせば経営がうまく行くというのは本当なのでしょうか?
最近、「在庫は買って売る」という投資の概念が言われ始めていますが、これは「単純な在庫コストの低減でなく、在庫回転率を上げてROIを向上させる」という考え方です。
これは、現代のようにロジスティクス・SCM〈サプライチェーンマネージメント〉の流通革新が叫ばれ、新しい取引関係の中で、いかにして確実に利益を出し、マネーフローを確保していくのか、そのキーポイントは「在庫」即ち「得意先・顧客の求める商品の確実な品揃えをいかに少ない在庫で的確に行っていくか」というところにあります。ところが、現実は、今までの常識にとらわれて、これらを確実に実現している企業はまだまだ少ないといえます。
そこで、本セミナーでは、21世紀の経営では、「在庫は企業の死命を制する」との認識の下、在庫を“コスト削減側面”と“利益拡大側面”、さらには“マネーフロー創出”の重要な決め手と認識し、その重要性を理論と実践の両面から学びます。ゼミナールの中では、各社の販売・在庫データを持ち寄り、このデータに基づき3つのゴールを目指した在庫の持ち方についての各社別仕組みづくりを実践指導します。一般に、在庫管理の分野はコンピューターの専門家に作ってもらうものと考え勝ちですが、そんなことはありません。むしろ、現場での基本的考え方が重要であることを学び、これらを仕組みとして現場で運用することによって、ローコストで高サービスを誇る体質の強い企業に生まれ変わる入口を整えるというのが当講座の目的です。
今まで専門家領域の問題と捉えられていた在庫管理の考え方と仕組みづくりを平易に分りやすく、各社の実情に応じて指導します。
【講義概要】
第1回 10月 1日(土) 経営における「在庫管理」の戦略的重要性
- 在庫は消費・流通・生産の結節点
- 在庫は「利益」「コスト」「マネーフロー」を左右するシステム起点
「在庫」は単なる資産ではなく、企業経営にとって、その企業の”顔”であり、“戦略”であることをまず共通認識とする。これをシステム的に位置付け、戦略的に管理することによって、コストばかりでなく利益とマネーフローを創出することを講義する。
第2回 10月15日(土) 最大利益・マネーフローを生み出す在庫管理の仕組みづくり
- 戦略的在庫管理の6つのルール
最大利益・マネーフローを生み出す在庫の仕組みを作っていく上でのキーポイント「在庫対象品」「在庫量」「「在庫補充」「売れ変動への対応」「在庫の評価・見直し」などについて、実証データに基づき講義・理解する。
第3回 10月29日(土) 戦略的在庫の仕組みを作る上で必要なデータと分析のしかたと実践
- 自社のデータ分析
- 自社データに基づく商品の層別分析
在庫を戦略的に管理していくためには、商品の動きに関するデータが必須。つまり、何がどのくらいの数量・金額、どんなタイミングで売れたのかについての品目別データである。これらを在庫管理用に加工し、戦略的仕組みに組み立てていくプロセスを講義する。
第4回 11月12日(土) 商品の層別区分に基づく最適在庫・発注の仕組みづくりの実践(その1)
- データに基づく、商品のS・A・B・C層別区分
- 層別区分別在庫量と発注の方式
各社ごとに、ある期間の商品の動きのデータ(売上数量・金額・頻度)を持ち寄り、これらデータの分析のしかたと仕組みの作り方について、各社別に指導し、戦略的在庫管理の仕組みのプロトタイプ作りを実践指導する。
第5回 11月26日(土) 商品の層別区分に基づく最適在庫・発注の仕組みづくりの実践(その2)
各社ごとに、ある期間の商品の動きのデータ(売上数量・金額・頻度)を持ち寄り、これらデータの分析のしかたと仕組みの作り方について、各社別に指導し、戦略的在庫管理の仕組みのプロトタイプ作りを実践指導する。
第6回 12月10日(土) 戦略的在庫システムのプロトタイプ完成
各社別の在庫管理システムのプロトタイプを完成させる。
第7回 12月24日(土) 戦略的在庫管理システムの導入と運用
これら戦略的在庫管理システムの導入と運用をどのような形で行っていくかについて講義し、これらの運用の仕方を実践指導する。
第8回 1月14日(土) 戦略的在庫システム導入成果と評価
在庫は生き物である。したがって、一度仕組みをつくったからといって、これを後生大事にしていては、すぐ陳腐化して使えなくなってしまう。そのためには、一定期間ごとに適切な評価尺度を持って在庫を見直すことが重要である。そのタイミングと評価尺度について講義する。
第9回 1月28日(土) 自社最適在庫システムのメンテナンスの仕方と課題
在庫管理は短期的なものと長期的なものに分かれる。一般に在庫の仕組みを作った当初はよいが、これらを運用していく中で、その管理が複雑かつ煩雑になると現実には継続的に運用されなくなってしまう。そこで、これらの長続きするやり方と仕組み(メンテナンスの仕組み)について講義する。
第10回 2月 4日(土) 戦略的在庫システムのロジスティクス・SCM時代へ向けての今後の展開の考え方と方向
戦略的在庫管理の重要ポイントとして、その補充をいかにジャストインタイムで行うかの視点が重要となるが、その考え方とあり方について、ロジスティクス・SCMの観点から整理し実践的な提言を行う。
備考
【講座をお薦めする方】
(1)在庫については、今まで営業・販売を中心にやってきたので、ほとんど本格的に仕組みづくりには取り組んだことがないという企業。
(2)売上が伸びているのに、思うように利益が出ないという企業。
(3)在庫が多いのに、品切れがなくならないという企業。
(4)在庫管理は、今まで外販のパッケージに頼っていたが、いまひとつ決め手に欠けると考えている企業。
(5)今までの在庫管理をもう一歩進化させて、プロフィット・センターに育てたいと考えている企業。
(6)在庫管理を新しい概念によって捉え、企業体質を強化したいと考えている企業。
(7)出来るだけ、簡単な仕組みで的確な在庫の管理をしたいと考えている企業。
(8)次世代を狙う、新しい感覚の商品・利益管理者を育てたいと考えている企業。
(9)自社に合った固有の「在庫・発注」システムを作りたいと考えている企業。
(10)ロジスティクス・SCMといった一連の動きの中で、将来に対し、今やっておかなければいけないことを 模索している企業。
【教材】
コース・ルーズリーフ・テキスト作成にて毎回配布
(1)在庫については、今まで営業・販売を中心にやってきたので、ほとんど本格的に仕組みづくりには取り組んだことがないという企業。
(2)売上が伸びているのに、思うように利益が出ないという企業。
(3)在庫が多いのに、品切れがなくならないという企業。
(4)在庫管理は、今まで外販のパッケージに頼っていたが、いまひとつ決め手に欠けると考えている企業。
(5)今までの在庫管理をもう一歩進化させて、プロフィット・センターに育てたいと考えている企業。
(6)在庫管理を新しい概念によって捉え、企業体質を強化したいと考えている企業。
(7)出来るだけ、簡単な仕組みで的確な在庫の管理をしたいと考えている企業。
(8)次世代を狙う、新しい感覚の商品・利益管理者を育てたいと考えている企業。
(9)自社に合った固有の「在庫・発注」システムを作りたいと考えている企業。
(10)ロジスティクス・SCMといった一連の動きの中で、将来に対し、今やっておかなければいけないことを 模索している企業。
【教材】
コース・ルーズリーフ・テキスト作成にて毎回配布
講師陣
名前 | 吉岡 洋一 |
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肩書き | 明治大学商学部兼任講師(9月任用予定)、早稲田大学商学学術院総合研究所WBS研究センター特別研究員、株式会社流通システム総合センター代表取締役、元松山大学経営学部教授 |
プロフィール | 明治大学商学部卒業後、揺籃期の大型流通小売業を経て、財団法人流通システム開発センターで流通システム化行政に携わる。その後独立して、流通・物流・情報システムの具体化に実績を残す。中でも、在庫システムでは日用品雑貨業界やプラスチック製造業界、自動車補修部品業界などを中心に効率的在庫戦略モデルを開発し業績改革に成功。 |