大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
延暦23 年、第18 回遣唐使船で入唐し、当時最新の密教を伝授された空海は、帰国してからも独自の思想を発展させ、多くの書物をまとめ上げました。また、京都の神護寺での鎮護国家の修法、瞑想道場としての高野山の開創、独創的な東寺の立体曼陀羅の建立、筆をとれば三筆、名文家と謳われ、さらに満濃池の修理や、世界初の万人のための学校である綜芸種智院の開校など八面六臂の活躍をされました。後年醍醐天皇から「弘法大師」の諡号を下賜されました。
あまりにも神格化され神秘のベールに隠されてしまった弘法大師空海のメッセージを、現代人の日常生活に役立つように生き生きと甦らせてみたいと思います。

【講座スケジュール】
第1回10月 3日(木) 釈尊の仏教から大乗仏教、そして密教
詳細：インドにおける仏教思想の発展をご一緒に考えましょう。
第2回10月24日(木) アジアの中の日本と日本人の信仰
詳細：随・唐、朝鮮半島との関係の中で独自の文化を形成した日本人の信仰を考えましょう。
第3回10月31日(木) 弘法大師の教え1
詳細：弘法大師の著作に触れる『秘蔵寶鑰』
第4回11月14日(木) 弘法大師の教え2
詳細：弘法大師の名文・名句に学ぶ『風信帖』

名前	佐藤 隆一
肩書き	圓能院住職、川崎大師教学研究所教授、智山伝法院客員講師
プロフィール	川崎市川崎区にある真言宗智山派の圓能院住職。平成24 年3 月まで、大正大学臨床心理学科准教授。臨床心理学的な見地から仏教や密教を理解しようとしています。現代人にとって実践的で役に立つ仏教・密教の具体的な考え方を提供したいと思います。