大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
歴史、人生、友情、愛、勇気、挫折―教室では教えてくれないことを含めて、スクリーンはもう一つの学校でした。その素晴らしい映画は、どのようにして作られるのでしょうか。撮影現場の様子と脚本の役割を知り、巨匠たちの演出の一端をのぞきます。そして、そこから生まれた映画ならではの名場面や名せりふを味わいます。また映画を見る視点をちょっと変えて小道具に着目し、小粒でもピリッと辛い、印象的な?存在感?を発見します。最終回は黒沢映画「天国と地獄」をはじめとする神奈川を舞台にした作品にスポットを当て、知られざる製作秘話を紹介。
毎回、内容に添った作品をビデオ鑑賞しながらの講座です。

【講座スケジュール】
第1回 5月15日(火) (1)映画はこうして作られる
詳細：トリュフォーの「アメリカの夜」を鑑賞し、撮影現場の様子を知る。三船敏郎を震えさせた黒沢明の演出。撮影現場での天才的なひらめきとは? 小津映画の嘘って? 観賞作品=「蜘蛛巣城」「用心棒」「早春」など。

第2回 5月22日(火) (2)不滅のシーンをもう一度
詳細：映画ならではの魅力を楽しむ。鑑賞作品=「自転車泥棒」「第三の男」「かくも長き不在」「サンセット大通り」「七人の侍」「俺たちに明日はない」「2001 年宇宙の旅」「赤ひげ」など。

第3回 5月29日(火) (3)忘れられないせりふ
詳細：「ライムライト」から「お熱いのがお好き」「ドリーム」まで古今の名せりふを味わう。鑑賞作品=「カサブランカ」「白熱」「ショーシャンクの空に」「仁義なき戦い」「キッズ・リターン」「超高速! 参勤交代」「葛城事件」など。

第4回 6月 5日(火) (4)小道具が生んだ名場面
詳細：鑑賞作品=「戦艦ポチョムキン」「アンタッチャブル」「チャップリンの独裁者」「西部戦線異状なし」「アパートの鍵貸します」「青春残酷物語」「渚にて」「HAYABUSA はやぶさ」など。

第5回 6月12日(火) (5)神奈川を舞台に
詳細：神奈川でロケした作品と、そのエピソードを紹介する。鑑賞作品=「姿三四郎」「一番美しく」「晩春」「東京物語」「天国と地獄」「私立探偵・濱マイク」「棚の隅」など。

【備考】
※同講師の過去の講座と一部重複します。
※鑑賞作品は変更することがあります。

名前	服部 宏
肩書き	映画評論家
プロフィール	1944 年横浜市生まれ。中央大学法学部卒業。1969 年神奈川新聞入社。1999 年～2002 年編集局文化部長。主要著書に『シネマ・パラダイス』(神奈川新聞社)、『横浜と映画』(編著、横浜学連絡会議)、『トーマス栗原 ― 日本映画の革命児』(夢工房)。オリジナル脚本『無人島戦記』で第5 回城戸賞準入選。