講座詳細情報
申し込み締切日:2018-01-07 / 文学:その他教養 / 学内講座コード:17B1612201
近代文学にみる家族像
- 開催日
- 1月 9日(火)、 1月16日(火)、 1月23日(火)、 1月30日(火)、 2月 6日(火)、 2月13日(火)、 2月20日(火)
- 講座回数
- 7回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- -
- 受講料
- 11,000円
- 定員
- 30
- その他
- 9900(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
わたしたちは、意識的に家族を作らないでいることはできるが、家族の一員でないことはできない。家族について考えることは、だから自分の宿命を考えることといってもいいだろう。であればこそ、家族の問題は、文学の主要なテーマのひとつだった。それでは日本の近代文学はどのようにこの主題にむきあったのだろうか。この講座では、森?外や志賀直哉、芥川龍之介等の明治大正期の作家たちから、三島由紀夫・安岡章太郎・吉本ばななに至る戦後(現代)の作家たちの短編小説を読みながら、この主題を受講者の皆さんと共に考えていきたい。
【講座スケジュール】
第1回 1月 9日(火) 「家」制度のなかの父と子 ― その一
詳細:志賀直哉『清兵衛と瓢?』を読みながら、家父長制のなかでの父と息子の関係がどのように描かれてきたかを考える。
第2回 1月16日(火) 「家」制度のなかの父と子 ― その二
詳細:前回を受けて、父と娘の関係について、佐多稲子『キャラメル工場から』を通して検討する。
第3回 1月23日(火) 母と子をめぐって
詳細:芥川龍之介『雛』を通して、芥川における「母と子」の主題に眼をむける。
第4回 1月30日(火) 夫婦像をめぐって
詳細:『ぢいさんばあさん』を読み、森?外が思い描いた理想の夫婦像を見ていく。
第5回 2月 6日(火) 戦後的家族
詳細:三島由紀夫は、戦後の日本の家族をどのように見たのか。『復讐』を読んで考えていく。
第6回 2月13日(火) 父と子から母と子へ
詳細:家族の問題は、戦後、父と子の対立から母と子のそれへと焦点を移した。ここでは安岡章太郎『海辺の光景』を通して、この変容の問題を探る。
第7回 2月20日(火) 家族の新しい在り方
詳細:吉本ばなな『キッチン』に提示された家族像を手掛かりに、家族の新しい在り方を考えていきたい。
わたしたちは、意識的に家族を作らないでいることはできるが、家族の一員でないことはできない。家族について考えることは、だから自分の宿命を考えることといってもいいだろう。であればこそ、家族の問題は、文学の主要なテーマのひとつだった。それでは日本の近代文学はどのようにこの主題にむきあったのだろうか。この講座では、森?外や志賀直哉、芥川龍之介等の明治大正期の作家たちから、三島由紀夫・安岡章太郎・吉本ばななに至る戦後(現代)の作家たちの短編小説を読みながら、この主題を受講者の皆さんと共に考えていきたい。
【講座スケジュール】
第1回 1月 9日(火) 「家」制度のなかの父と子 ― その一
詳細:志賀直哉『清兵衛と瓢?』を読みながら、家父長制のなかでの父と息子の関係がどのように描かれてきたかを考える。
第2回 1月16日(火) 「家」制度のなかの父と子 ― その二
詳細:前回を受けて、父と娘の関係について、佐多稲子『キャラメル工場から』を通して検討する。
第3回 1月23日(火) 母と子をめぐって
詳細:芥川龍之介『雛』を通して、芥川における「母と子」の主題に眼をむける。
第4回 1月30日(火) 夫婦像をめぐって
詳細:『ぢいさんばあさん』を読み、森?外が思い描いた理想の夫婦像を見ていく。
第5回 2月 6日(火) 戦後的家族
詳細:三島由紀夫は、戦後の日本の家族をどのように見たのか。『復讐』を読んで考えていく。
第6回 2月13日(火) 父と子から母と子へ
詳細:家族の問題は、戦後、父と子の対立から母と子のそれへと焦点を移した。ここでは安岡章太郎『海辺の光景』を通して、この変容の問題を探る。
第7回 2月20日(火) 家族の新しい在り方
詳細:吉本ばなな『キッチン』に提示された家族像を手掛かりに、家族の新しい在り方を考えていきたい。
講師陣
名前 | 岩佐 壯四郎 |
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肩書き | 関東学院大学名誉教授 |
プロフィール | 早稲田大学大学院博士課程満期退学。博士(文学)。日本近代文学・比較文学の分野で研究活動を展開し、演劇批評も執筆している。『抱月のベル・エポック』でサントリー学芸賞を受賞。著書に『世紀末の自然主義』(有精堂出版)、『日本近代文学の断面1890-1920』(彩流社)、『島村抱月の文芸批評と美学理論』(早稲田大学出版部)等のほか、近著に『点景・昭和期の文学』(関東学院大学出版会)がある。 |