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講座詳細情報

申し込み締切日:2014-06-07 / 文学:自然科学・環境:その他教養 / 学内講座コード:14A1610301

宮沢賢治を読む 科学、哲学、文学の交点

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
6月 8日(日)、 6月15日(日)、 6月22日(日)
講座回数
3回
時間
13:30~15:00
講座区分
数回もの 
入学金
 - 
受講料
5,000円
定員
50
その他
4500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
宮沢賢治は生前、1冊の詩集『春と修羅』と1冊の童話集『注文の多い料理店』しか世に問うことができなかった。賢治は詩も童話も、自らの心のなかに存在する如来(仏)の表現であると考えていた。賢治は、そうした、如来を孕んでいる人間の心の構造を解き明かすために、当時最先端の科学である生物学や心理学、さらには東西の哲学を、独力で学んでいった。賢治の詩的かつ童話的な作品世界は、ある場合は宗教的な原理主義に近づき、ある場合は政治的なアナーキズムに近づいた。科学、哲学、文学の交点でその独創的な表現を磨き上げていった。賢治を読むことは、近代日本のもっていた未知なる正の可能性と、震災から世界戦争に至る負の不可能性を浮き彫りにしてくれる。

【講座スケジュール】
第1回 6月 8日(日) ウィリアム・ジェイムズとアンリ・ベルクソン
詳細:賢治の表現世界の起源に位置するアメリカに生まれた一元論的な哲学の展開について
第2回 6月15日(日) 胎児の夢
詳細:賢治の『春と修羅』と夢野久作の『ドグラ・マグラ』が共有する特異な進化論について
第3回 6月22日(日) 仏教改革運動と社会主義運動
詳細:賢治の生涯を極左と極右の政治思想を生んだ仏教改革運動と社会主義運動の交点から探る

備考

【教材】
※テキストは、各講義で取り上げる賢治の代表作の一部をプリントとして配布するようにいたします。宮沢賢治の代表作は新潮文庫に収録され、没後に残されたほぼすべての作品もちくま文庫から刊行されている全10巻の『宮沢賢治全集』に収録されています。講義の前に読んでおいていただければより有意義な時間になると思います。

講師陣

名前 安藤 礼二
肩書き 文芸評論家・多摩美術大学准教授
プロフィール 1967年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。文芸評論家、多摩美術大学美術学部准教授、同芸術人類学研究所所員。2002年「神々の闘争――折口信夫論」で群像新人文学賞優秀作。著書に『神々の闘争 折口信夫論』(講談社、2004年、芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『光の曼陀羅 日本文学論』(同、2008年、大江健三郎賞・伊藤整文学賞)など。『折口信夫文芸論集』『天皇論集』『芸能論集』『対話集』(いずれも講談社文芸文庫)の編集を担当する。
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