講座詳細情報
申し込み締切日:2011-12-07 / 政治:芸術・文化:心理
パニックの政治学
主催:慶應義塾大学(日吉キャンパス)[慶應義塾大学日吉キャンパス(神奈川県)]
問合せ先:神奈川県ヘルスケア・ニューフロンティア講座事務局 http://lib-arts.hc.keio.ac.jp/ TEL:045-563-3978 ※お電話での問い合わせは平日9時~17時 ※土日祝日、8/20~31の電話でのお問い合わせはご遠慮ください
問合せ先:神奈川県ヘルスケア・ニューフロンティア講座事務局 http://lib-arts.hc.keio.ac.jp/ TEL:045-563-3978 ※お電話での問い合わせは平日9時~17時 ※土日祝日、8/20~31の電話でのお問い合わせはご遠慮ください
- 開催日
- 12月10日(土)、17日(土)
- 講座回数
- 全2回
- 時間
- 10:00~12:00
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 4,000円
- 定員
- 25
- その他
- ※日吉キャンパス秋期公開講座「災害とメディア」のフォローアップ講習です。「災害とメディア」を受講されていない方でもご参加いただけます。
※事前の準備は要りません。小人数なので多少のディスカッションもできればと考えています。
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
映画や小説を材料にしながら、破局的な事態、付随するさまざまな種類の混乱、飛び交うデマ、混乱を阻止しようとする技術などについて、より深く広く考えてゆく講座です。
第1回「パニック映画の政治学」
映画にパニック映画というジャンルがあります。群衆が混乱し騒乱を起こし、あるいは逃げ惑い、社会秩序が崩壊する。そういう場面が重要な役割を果たしている映画のことです。流言が飛び交い、それを政府が抑えようとする。そんなシーンもしばしば挿入されます。戦争映画、革命映画、怪獣映画、災害映画、カタストロフ(破滅)映画などと重なります。この回ではその種の日本映画の歴史を瞥見し、背景にあるものを探りたいと思います。「世界大戦争」「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」「ゴジラ」などを取り上げる予定です。
第2回「パニックの政治学、パニックの心理学」
オイル・ショックの衝撃の冷めやらぬ1975年、堺屋太一の『油断!』がベストセラーになりました。もっと強烈なオイル・ショックが日本を襲ったら? 社会は大混乱するだろう。不安が増大し、流言が飛び交う。そこになお統制は可能か。そんな未来をシミュレーションした小説でした。そこで活躍するのが社会心理学者、群集心理の専門家です。第一次世界大戦やロシア革命で一般市民が前線に駆り出されたり、騒乱に巻き込まれたりする。日常が非日常になる。そういう時代に求められた学問が群衆を如何に把握しコントロールするかという技術としての学問です。社会心理学は政治学やメディア論と結びつきながら発達してゆきました。戦争や革命の時代、あるいは『油断!』の時代を振り返ることで、パニックについての知見を深められたらと考えています。
第1回「パニック映画の政治学」
映画にパニック映画というジャンルがあります。群衆が混乱し騒乱を起こし、あるいは逃げ惑い、社会秩序が崩壊する。そういう場面が重要な役割を果たしている映画のことです。流言が飛び交い、それを政府が抑えようとする。そんなシーンもしばしば挿入されます。戦争映画、革命映画、怪獣映画、災害映画、カタストロフ(破滅)映画などと重なります。この回ではその種の日本映画の歴史を瞥見し、背景にあるものを探りたいと思います。「世界大戦争」「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」「ゴジラ」などを取り上げる予定です。
第2回「パニックの政治学、パニックの心理学」
オイル・ショックの衝撃の冷めやらぬ1975年、堺屋太一の『油断!』がベストセラーになりました。もっと強烈なオイル・ショックが日本を襲ったら? 社会は大混乱するだろう。不安が増大し、流言が飛び交う。そこになお統制は可能か。そんな未来をシミュレーションした小説でした。そこで活躍するのが社会心理学者、群集心理の専門家です。第一次世界大戦やロシア革命で一般市民が前線に駆り出されたり、騒乱に巻き込まれたりする。日常が非日常になる。そういう時代に求められた学問が群衆を如何に把握しコントロールするかという技術としての学問です。社会心理学は政治学やメディア論と結びつきながら発達してゆきました。戦争や革命の時代、あるいは『油断!』の時代を振り返ることで、パニックについての知見を深められたらと考えています。
講師陣
名前 | 片山 社秀 |
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肩書き | 法学部准教授 |
プロフィール | 慶應義塾大学法学部准教授、国際日本文化研究センター客員准教授。専攻は日本近代思想史。著書に『近代日本の右翼思想』(講談社)、『音盤考現学』『音盤博物誌』『クラシック迷宮図書館(正・続)』(以上、アルテスパブリッシング)、『ゴジラと日の丸』(文藝春秋)、共著書に『日本戦後音楽史(上・下)』(平凡社)『日本思想という病』(光文社)、共編著に『日本の作曲家』(日外アソシエーツ)など。『音盤考現学』と『音盤博物誌』で 2008年度の吉田秀和賞とサントリー学芸賞を受ける。 |