大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・暴力の仕組みを学び、暴力をアンラーンする(学び落とす)必要性を理解する
・脱暴力の実例に触れる
・脱暴力のアプローチを学ぶ
・脱暴力のアプローチを、いかに自らの足元で実践できるかを考える

【講義概要】
人はいきなり暴力的になるわけではなく、生育過程で学び取っていく。また、暴力的思考は、罪を犯した人など特定の層だけではなく、社会一般に広く共有されているともいえる。安全で平和な社会/世界を求めるのであれば、暴力の仕組みを知り、unlearn(学び落とす)必要がある。本講座では、こうした考えに基づき、従来の「罪と罰」の発想から「回復と成長」モデルへとシフトし始めている、世界の新たな潮流と具体的なアプローチを学ぶ。特に「回復共同体」、「修復的司法」、「ドラッグコート」などの実例を通して、脱暴力のアプローチを紹介する。後半では、小規模グループによる語り合いを通し、対話の重要性を実感する機会も作りたい。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 7/22(土) 暴力をアンラーンする（学び落とす）-- 暴力の連鎖と脱暴力のアプローチ

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は、8月5日(土)を予定しております。
◆授業では小規模なサークル・トーキング(少人数による語り合い)なども行います。
◆参考図書:『プリズン・サークル』坂上香著、岩波書店(ISBN:978-4000615266)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	坂上 香
肩書き	ドキュメンタリー映画監督， 一橋大学客員准教授
プロフィール	ドキュメンタリー映画監督、一橋大学客員准教授、NPO out of frame代表。社会経済開発学修士。テレビ番組制作、大学常勤を経て、劇場公開ドキュメンタリー映画制作・配給に専念。『プリズン・サークル』、『トークバック』、『ライファーズ』など、国内外の刑務所が舞台の映画を手掛ける。複数の大学で非常勤講師として、映像論、映像制作実習、刑罰文化論、人権調査論なども担当。