検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2018-09-30 / 日本史 / 学内講座コード:330215

明治維新の歴史社会学

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
10月 2日(火)~11月20日(火)
講座回数
8回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
23,328円
定員
24
その他
ビジター価格 26,827円
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【目標】
・社会学的観点から考察することで、明治維新の事実的過程だけではなくその歴史的意義を明らかにする。
・明治維新を近代化という長期間にわたる社会変動として位置づける。

【講義概要】
通常の理解では、明治維新とはペリーに代表される外国の開国要求をきっかけとして日本が開国し、さらに欧米化を行うことで近代化を遂げたと考えられています。この理解はなんらの理論にも基づかない常識的な理解であるために、正確ではありません。明治維新はこれまでは事件の羅列として記述されてきました。維新の歴史的意味を理解するためには理論が不可欠です。本講座では社会学の複雑性理論を応用することで、明治維新を18世紀初頭に発する日本の内在的な近代化の過程として理解することを試みます。

【各回の講義予定】
第1回 2018/10/ 2(火) 明治維新をどのように理解するか ― 常識的な明治維新論を批判的に検討する。事実の羅列では歴史的な意味が明らかになりません。明治維新の歴史的な意味を理解するには、理論による説明が不可欠です。
第2回 2018/10/ 9(火) 社会学における複雑性理論 ― この授業では社会学における複雑性理論を用いて、明治維新を歴史の中に位置づけます。複雑性理論の紹介。
第3回 2018/10/16(火) 社会学における近代化の理論 ― 明治維新は日本における近代化の過程と考えられます。社会学における近代化の理論を紹介します。近代化の基準として、再帰性と抽象化を取り上げます。
第4回 2018/10/23(火) 武士の思想構造 ― 明治維新の担い手である武士の考え方の論理。
第5回 2018/10/30(火) 荻生徂徠と「する」論理 ― 日本における内在的な近代化の出発点の一つとしての徂徠学を紹介します。18世紀の前半に徂徠が再帰性の思想を提示し、それが日本の近代化の出発点と考えられます。
第6回 2018/11/ 6(火) 学校の誕生 ― 学校制度により抽象的思考が養成され、それが近代化につながりました。
第7回 2018/11/13(火) 国体の概念 ― 水戸学によって提唱された国体の概念について。
第8回 2018/11/20(火) 江戸幕府の崩壊 ― 通常は江戸幕府の崩壊は単なる権力闘争と考えられています。この授業では権力と正統性という社会学的観点から考察し、江戸幕府の自己崩壊という驚くべき事実を明らかにします。

備考

【テキスト・参考図書】
参考図書
『社会秩序の起源 ― 「なる」ことの論理』(新曜社)(ISBN:978-4788515475)桜井洋 著
『日本政治思想史研究』(東京大学出版会)(ISBN:978-4130300056)丸山眞男 著 ※徂徠学と近代化の関係についての古典的書物。
『近代とはいかなる時代か? ― モダニティの帰結』(而立書房)(ISBN:978-4880591810)アンソニー・ギデンズ 著

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 桜井 洋
肩書き 早稲田大学教授
プロフィール 東京大学文学部国史学科卒業後、同大学大学院社会学研究科博士課程修了。山梨大学教育学部、早稲田大学商学部を経て早稲田大学国際教養学部教授。専門は社会学、特に理論社会学。現象学的社会学、複雑性理論を中心に研究。著書として、『社会秩序の起源−「なる」ことの論理』(2017年、新曜社)がある。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.