大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・大乗経典の中でもっともよく知られているお経が「般若心経」である。古来より各宗の高僧たちが様々な角度から(空)を説き、心経を解釈した。真言宗の立場から、空海の独創的な五分法を中心に解説したい。

【講義概要】
7世紀の半ばにインドから中国に帰られた玄奘三蔵は、大般若経600巻他、多数の経典の翻訳をされた。600巻のエッセンスが「般若心経」で、真言宗の空海は60歳の時に「心経五分法」という密教的な解説をした。この般若心経こそ法相、三論、華厳、天台、声聞、縁覚など全ての教えが含まれていると讃えている。これまでの顕教と密教とを比較しながら初心者にも理解できるように進めたい。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 1/10(火) 大乗経典の中の般若心経
第2回 2017/ 1/17(火) 心経の翻訳者たち
第3回 2017/ 1/24(火) 序文
第4回 2017/ 1/31(火) 経題について
第5回 2017/ 2/ 7(火) 分別諸乗分
第6回 2017/ 2/14(火) 行人得益分
第7回 2017/ 2/21(火) 秘蔵真言分
第8回 2017/ 2/28(火) 顕教と密教の異なり

名前	田中 成明
肩書き	国際マンダラ協会会長
プロフィール	1947年生まれ。宗立伝灯学院卒。1968年高幡不動尊金剛寺に出家得度。後京都大覚寺、奈良薬師寺で学ぶ。1970年から1975年までインドで修行。1978年渡米、ニューヨークに曼荼羅寺開設。1982年からEU10ヶ国に伝道し欧米の大学で仏教と書道の講座をもっている。著書『神通力』『密教の神髄』『虚空藏求聞持法』など多数。書家。