大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
精神医学の実践方法としては、薬物療法の他に心理療法が有る。フォーカシングはその名称を使用するしないに拘らず、心理療法の基礎技法である。それはまた健康な人のメンタルヘルスにも極めて有効である。それがどういうものであるかを実践を交えて学ぶ。

【講義概要】
フォーカシングは心理療法の基礎技法であると考えられるが、それはどのような意味でそうなのか、また具体的にはこの身体知を活用する方法はどのようなものであるのか?近年認知行動療法でも身体化された心が注目されて来ている。近代はいわば心身を切り離した頭脳中心の考えが支配的であったが、しばらく以前からその限界が指摘されて来た。フォーカシングはいわば「心身一如」の態度である。これは心理療法の範囲を大きく超える可能性を持っている。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 6(月) 薬物依存
第2回 2015/ 4/13(月) 自殺
第3回 2015/ 4/20(月) ロジャーズ・ジェンドリンの心理療法
第4回 2015/ 4/27(月) フォーカシングとは何か
第5回 2015/ 5/11(月) 身体知(フェルトセンス)を感じよう
第6回 2015/ 5/18(月) フォーカサーの役割
第7回 2015/ 5/25(月) リスナーの役割
第8回 2015/ 6/ 1(月) フォーカシングの効果
第9回 2015/ 6/ 8(月) プレゼンス
第10回 2015/ 6/15(月) 「フォーカシング」を超えて

【テキスト・参考図書】
参考図書
『フォーカシングの原点と臨床的展開』（岩崎学術出版）（3，800円）（ISBN:978-4-7533-0903-0 C3011）

名前	仲村 禎夫
肩書き	早稲田大学名誉教授、高輪こころのクリニック院長
プロフィール	1939年生まれ。出身地:兵庫県。出身校:慶應義塾大学。専攻分野:精神医学。主な著訳書等:『現代精神医学体系』(分担執筆)、『臨床精神医学講座』(分担執筆)

名前	村里 忠之
肩書き	帝京平成大学元准教授、宮カウンセリングルーム所長
プロフィール	早稲田大学第一政経学部卒業後、歴史学を鈴木成高に哲学を川原栄峰に臨床心理学を村瀬孝雄に学ぶ。20年に亘って心理臨床をまたスクールカウンセリングを実践。複数の大学で心理療法と臨床哲学を教えてきた。共著多数。博士(学術)。なによりも臨床が好き。