大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
この講座は西洋哲学講義の一環として古代ギリシア哲学を講義するものですが、その際、比較思想という視点に立って、東西の思惟方法の異同を明らかにすることを、もう一つの目標としています。

【講義概要】
タレスからプロティノスに至るまでの古代ギリシア哲学の展開の過程を、パルメニデス、ヘラクレイトス、プラトン、アリストテレスの実在観を中心に講義します。そしてそうしたギリシアの哲学に共通した根本性格を「形相」の哲学ないしは「有」の哲学としてとらえ、それを東洋的な「無」の哲学と対照させて、両者の思惟方法の相違を鮮明にしてみたいと考えています。それで、本講座は「思考の形態学」の一つの試みといえるでしょう。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 1/19(月) イオニアの自然哲学者たち
第2回 2015/ 1/26(月) パルメニデスとヘラクレイトス
第3回 2015/ 2/ 2(月) プラトン（1）
第4回 2015/ 2/ 9(月) プラトン（2）
第5回 2015/ 2/16(月) アリストテレス（1）
第6回 2015/ 2/23(月) アリストテレス（2）
第7回 2015/ 3/ 2(月) 東西の実在観の比較

名前	小坂 国継
肩書き	日本大学名誉教授
プロフィール	1943年、中国生まれ。出身校は早稲田大学大学院。専攻分野は、宗教哲学・日本思想史・比較思想。著書に、『西田幾多郎の思想』(講談社学術文庫)、『東洋的な生きかた』(ミネルヴァ書房)、『西洋の哲学・東洋の思想』(講談社)、『西田哲学の基層』(現代文庫)、『明治哲学の研究』(岩波書店)などがある。