大学公開講座のセカンドアカデミー

＜目標＞
唯識の根本聖典である『成唯識論』を精読し、唯識思想について詳しく学びます。

＜講義概要＞
「唯識」とは、あらゆる存在はただ心のあらわれであるとみて、自己の心のありかたを変革しようとする大乗仏教の思想です。
唯識思想を説く仏典のなかで、東アジアで最も重視されてきたのが『成唯識論』（護法等造、玄奘訳）です。本書の人間性に対する奥深い考察や、それを裏付ける緻密な論理は、現代のわれわれをも魅了してやみません。

冬講座では、『成唯識論』巻３のアーラヤ識（唯識で心の深奥にあるとされる認識や存在の根源）に関する議論のまとめとなる「因果譬喩門」、「断捨門」、「衆名」などを講読します。

参考図書
『成唯識論要講』全４巻（中山書房仏書林）太田久紀著
『『成唯識論』を読む』（春秋社）竹村牧男著

＜各回の予定＞
第１回　心所相例門
第２回　因果譬喩門
第３回　因果譬喩門
第４回　断捨門
第５回　断捨門
第６回　衆名

＜ご受講に際して（持物、注意事項）＞
●秋学期の継続講座です。新規受講者も若干名受け入れます。
●仏教思想の基礎をひと通り学習された方を対象としています。
●本文は特殊な仏教漢文で難解です。習熟するまで一定の期間を要します。

＜備考＞
資料配付

※日程にご注意ください。

名前	吉村　誠
肩書き	駒沢大学教授
プロフィール	－