講座詳細情報
申し込み締切日:2022-10-26 / 健康・医療:自然科学・環境 / 学内講座コード:2231B001
身体運動におけるシナジー評価のためのデータ解析入門
主催:東京都立大学オープンユニバーシティ[東京都立大学 飯田橋キャンパス(東京都)]
問合せ先:
問合せ先:
東京都公立大学法人 東京都立大学
東京都立大学オープンユニバーシティ
TEL: 03-3288-1050
FAX: 03-3264-1863
ou-kouza@jmj.tmu.ac.jp
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館3階
- 開催日
- 11月5日(土)~11月12日(土)
- 講座回数
- 2回
- 時間
- 13:00~16:10
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 10,100円
- 定員
- 15
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
本講座では、ヒトの複雑な身体運動を可能にしているシナジーという概念について、生理学・身体運動科学、そして現代のシステム論の立場から解説し、シナジーを定量的に評価するために用いられてきた解析手法を紹介します。具体的には、立位姿勢や歩行時の身体システムの動的安定性、柔軟性、適応性などを評価する非線形時系列解析(Recurrence Quantification Analysis、 Detrended Fluctuation Analysis、 Sample Entropy)や、多関節協調性を評価するUncontroll Manifold[UCM]解析などについて取り上げます。また、リハビリテーションやスポーツの分野への応用事例も交えて実践的な知識を提供します。本講座を通じて同分野の実践・臨床の現場で、これらの手法を応用するための知識の獲得が期待されます。
●シナジーと複雑系
身体は膨大な自由度をもつ複雑なシステムとみなされます。この多自由度複雑系を中枢(脳)がどのように制御し得ると考えられるか、理論的背景に基づき解説します。また、シナジーという概念の現代的な解釈と、その評価手法の変遷について概観します。
●自己組織化理論とLoss of Adaptability仮説
現代のシステム論の考え方を既存モデルと比較しながら解説し、医療リハビリ分野で応用されている仮説について紹介します。
●非線形時系列解析とその応用
システム論の枠組みに基づき、提案されている代表的な解析手法3つを紹介し、リハビリ・スポーツ分野への応用事例を紹介します。
●UCM仮説
UCMでは何度も運動を反復した際に生じる運動の「変動性」の構造を定量的に評価します。ヒトの身体が有する膨大な自由度は負の意味を持つredundant(冗長な状態)として表現されますが、見方を変えるとabundant(豊富な状態)であるとも言えます。UCM仮説の基本的な概念をご紹介します。
●UCM解析とその応用
UCM仮説をヒトの運動の解析に応用した例を紹介します。特に立位姿勢制御、リーチ動作、歩行の3つについて紹介するとともに、UCM解析の利点や欠点を概観します。
【講座スケジュール】
第1回 11/05 13:00~16:10
第2回 11/12 13:00~16:10
本講座では、ヒトの複雑な身体運動を可能にしているシナジーという概念について、生理学・身体運動科学、そして現代のシステム論の立場から解説し、シナジーを定量的に評価するために用いられてきた解析手法を紹介します。具体的には、立位姿勢や歩行時の身体システムの動的安定性、柔軟性、適応性などを評価する非線形時系列解析(Recurrence Quantification Analysis、 Detrended Fluctuation Analysis、 Sample Entropy)や、多関節協調性を評価するUncontroll Manifold[UCM]解析などについて取り上げます。また、リハビリテーションやスポーツの分野への応用事例も交えて実践的な知識を提供します。本講座を通じて同分野の実践・臨床の現場で、これらの手法を応用するための知識の獲得が期待されます。
●シナジーと複雑系
身体は膨大な自由度をもつ複雑なシステムとみなされます。この多自由度複雑系を中枢(脳)がどのように制御し得ると考えられるか、理論的背景に基づき解説します。また、シナジーという概念の現代的な解釈と、その評価手法の変遷について概観します。
●自己組織化理論とLoss of Adaptability仮説
現代のシステム論の考え方を既存モデルと比較しながら解説し、医療リハビリ分野で応用されている仮説について紹介します。
●非線形時系列解析とその応用
システム論の枠組みに基づき、提案されている代表的な解析手法3つを紹介し、リハビリ・スポーツ分野への応用事例を紹介します。
●UCM仮説
UCMでは何度も運動を反復した際に生じる運動の「変動性」の構造を定量的に評価します。ヒトの身体が有する膨大な自由度は負の意味を持つredundant(冗長な状態)として表現されますが、見方を変えるとabundant(豊富な状態)であるとも言えます。UCM仮説の基本的な概念をご紹介します。
●UCM解析とその応用
UCM仮説をヒトの運動の解析に応用した例を紹介します。特に立位姿勢制御、リーチ動作、歩行の3つについて紹介するとともに、UCM解析の利点や欠点を概観します。
【講座スケジュール】
第1回 11/05 13:00~16:10
第2回 11/12 13:00~16:10
備考
【対象者】
セラピスト・研究者、一般の方
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
セラピスト・研究者、一般の方
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 児玉 謙太郎 |
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肩書き | 東京都立大学 大学教育センター 准教授 |
プロフィール | 博士(情報学)。九州大学芸術工学部卒業。総合研究大学院大学複合科学研究科情報学専攻博士課程修了。日本学術振興会特別研究員DC2、神奈川大学特任准教授を経て東京都立大学准教授。専門は認知科学・身体運動科学。ヒトの身体運動や知覚、コミュニケーションに関する基礎研究に従事。人工知能学会の身体知研究会では幹事を務め、同学会の編集委員も務めている。 |
名前 | 冨田 洋介 |
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肩書き | 高崎健康福祉大学 保健医療学部理学療法学科 講師 |
プロフィール | 博士(リハビリテーション科学)。群馬大学医学部保健学科理学療法学専攻卒業。McGill University School of Physical and Occupational Therapy博士課程修了。2017年から高崎健康福祉大学で研究・教育に従事。専門は運動制御・バイオメカニクス・スポーツ科学。運動制御理論に関する実験室での基礎研究とその知見を臨床応用する臨床研究を実践している。またスピードスケートに関する運動生理学・バイオメカニクスを用いた研究にも従事している。 |
名前 | 安田 和弘 |
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肩書き | 東京保健医療専門職大学 リハビリテーション学部理学療法学科 准教授 |
プロフィール | 博士(学術)。2012年3月 公立大学法人首都大学東京大学院博士後期課程(学術博士)、2012年4月 早稲田大学 グローバルロボットアカデミア研究所 研究助手、2017年4月 早稲田大学 理工学術院総合研究所 研究院講師、2020年4月 早稲田大学 理工学術院総合研究所 研究院客員准教授(兼任)、2021年4月 東京保健医療専門職大学 准教授。 |