講座詳細情報
申し込み締切日:2017-03-24 / 文学:世界史:宗教・哲学
信仰と、〇〇
- 開催日
- 5/12, 6/9, 7/14, 10/13, 11/10, 12/8
- 講座回数
- 6
- 時間
- 15:10〜16:40
- 講座区分
- 通年
- 入学金
- -
- 受講料
- 5,000円
- 定員
- -
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
昨年度の「一神教と多神教」にひきつづき、今年度もキリスト教文化研究所では、真正面から信仰をテーマにとりあげ、6人の講師からなるオムニバス講座を企画してみました。
多神教的な風土のなかで、なんとなく神仏になじんできた多くの日本人にとって、あれかこれかの究極的な選択を迫るとみえる西欧やイスラームの一なる神への信仰は、なんだかとっつきにくく異質なものと思えるかもしれません。むしろ、毎日いやでも耳目に入ってくる現代の政治的・文化的・社会的・経済的な状況をみるにつけ、こうした「ものを突きつめて」つまり「シロクロつけて」考える姿勢じたいが、ゆるやかで自発的な人的交流を阻害する元凶ぐらいに思っているひとも少なくないかもしれません。
けれど一方で、人間の理性や能力ではどうやっても捉えきれないなにか、どれほど科学が発達してもすくいとれないなにかがあって、じつはそれこそがいちばん大切なものだったりするのではないかと、漠然と感じているひともいるのではないでしょうか。
どんな人間もなにかに「献身」したくてたまらない。それが人間の本性だから。よってかならず自分なりの「偶像」をみつけだす。そう言ってのけた哲学者がいます。崇拝の対象はなんでもよい。経済活動でも、人びとの賞讃でも、権力でも、共同体や国家でも、芸術作品でも、学問研究でも、家族や友人への愛情さえも。なかには文句なく価値があるとされているものも含まれます。これらのどこが問題なのでしょうか。なんだか気になるなというかたは、ぜひ、講座にご参加ください。いっしょに考えてみましょう。
本年度のオムニバス(第2金曜日:前期3回、後期3回)は、「信仰と、〇〇」と題して、講師のかたに〇〇を入れていただきました。また、今回はあらたな試みとして、本講座を初めてご担当いただく若手研究者を複数お迎えしました。抑えるべきオーソドックな組み合わせもあれば、思いがけない組み合わせもあります。あたらしい物の見方のヒントがあちこちに詰まっているはずです。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
第1回 5/12 「信仰と、真空」担当:冨原眞弓
第2回 6/9 「信仰と、母娘」担当:久保田桂子
第3回 7/14 「信仰と、教父」担当:山田庄太郎
第4回 10/13 「信仰と、進歩」担当:磯部悠紀子
第5回 11/10 「信仰と、救済」担当:倉持長子
第6回 12/8 「信仰と、異端」担当:印出忠夫
多神教的な風土のなかで、なんとなく神仏になじんできた多くの日本人にとって、あれかこれかの究極的な選択を迫るとみえる西欧やイスラームの一なる神への信仰は、なんだかとっつきにくく異質なものと思えるかもしれません。むしろ、毎日いやでも耳目に入ってくる現代の政治的・文化的・社会的・経済的な状況をみるにつけ、こうした「ものを突きつめて」つまり「シロクロつけて」考える姿勢じたいが、ゆるやかで自発的な人的交流を阻害する元凶ぐらいに思っているひとも少なくないかもしれません。
けれど一方で、人間の理性や能力ではどうやっても捉えきれないなにか、どれほど科学が発達してもすくいとれないなにかがあって、じつはそれこそがいちばん大切なものだったりするのではないかと、漠然と感じているひともいるのではないでしょうか。
どんな人間もなにかに「献身」したくてたまらない。それが人間の本性だから。よってかならず自分なりの「偶像」をみつけだす。そう言ってのけた哲学者がいます。崇拝の対象はなんでもよい。経済活動でも、人びとの賞讃でも、権力でも、共同体や国家でも、芸術作品でも、学問研究でも、家族や友人への愛情さえも。なかには文句なく価値があるとされているものも含まれます。これらのどこが問題なのでしょうか。なんだか気になるなというかたは、ぜひ、講座にご参加ください。いっしょに考えてみましょう。
本年度のオムニバス(第2金曜日:前期3回、後期3回)は、「信仰と、〇〇」と題して、講師のかたに〇〇を入れていただきました。また、今回はあらたな試みとして、本講座を初めてご担当いただく若手研究者を複数お迎えしました。抑えるべきオーソドックな組み合わせもあれば、思いがけない組み合わせもあります。あたらしい物の見方のヒントがあちこちに詰まっているはずです。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
第1回 5/12 「信仰と、真空」担当:冨原眞弓
第2回 6/9 「信仰と、母娘」担当:久保田桂子
第3回 7/14 「信仰と、教父」担当:山田庄太郎
第4回 10/13 「信仰と、進歩」担当:磯部悠紀子
第5回 11/10 「信仰と、救済」担当:倉持長子
第6回 12/8 「信仰と、異端」担当:印出忠夫
備考
【受講手続き】
◆申込締切
2017年3月24日(金)
◆受講申込み・・・メールまたは郵送にてお申込ください(電話・FAXは不可)。
①メールの場合
「住所・氏名・年齢・電話番号・申込講座・合計金額」を明記の上、kiriken@u-sacred-heart.ac.jpまでお送りください。
②郵送の場合
「受講申込書」を切り取ってご記入の上、葉書としてお送りいただくか、封筒に入れてお送りください。HPをご覧の方が郵送なさる場合は、印刷してご使用ください。
※申込み後の追加・取り消しは、速やかに事務室までご連絡ください。
◆受講料の振込 以下の①②いずれかの方法で、下記の振込期間内にお振込ください。
①ゆうちょ銀行本支店・郵便局からの払込:
口座記号・番号 00180-3-386477 加入者名 聖心女子大学
備え付けの払込取扱票(青色)に、上記の口座記号・番号、加入者名を正しくご記入の上、
必ず通信欄に(キリ研)とお書きになってから、「住所・氏名・電話番号」を明記して、受講料をお支払いください。恐れ入りますが払込手数料のご負担をお願いいたします。
②銀行振込 :ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座預金 0386477 聖心女子大学(セイシンジョシダイガク)
金融機関所定の振込用紙をご使用いただくか、ATM、ネットバンキング等をご利用になり、お振込ください。なお依頼人名の前に、必ず「(キリケン)」と付加してお手続きください。
例 (キリケン)ミヤシロ ハナコ
恐れ入りますが振込手数料のご負担をお願いいたします。
振込期間
2017年4月1日(土)〜4月15日(土)
※開講取りやめの場合を除き、返金には応じられません。ご理解をお願い申しあげます。
※入金確認、ならびに開講取りやめの場合の返金にはお時間がかかります。ご了承ください。
※受講料振込の確認が取れない場合には、お問い合わせする場合がありますので、振込用紙の控え、ネットバンキングの振込記録など保存してください。
◆受講証
受講証は原則として各講座の開始日にお渡しいたします。図書館利用手続きなどのために事前に必要とされる場合は、事務室までお申し出ください。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
聖心女子大学キリスト教文化研究所
〒150-8938 東京都渋谷区広尾4-3-1
TEL:03-3407-6089(月~金曜 10:00~17:00)
Email:kiriken@u-sacred-heart.ac.jp
Website:https://www.u-sacred-heart.ac.jp/about/christ.html
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◆申込締切
2017年3月24日(金)
◆受講申込み・・・メールまたは郵送にてお申込ください(電話・FAXは不可)。
①メールの場合
「住所・氏名・年齢・電話番号・申込講座・合計金額」を明記の上、kiriken@u-sacred-heart.ac.jpまでお送りください。
②郵送の場合
「受講申込書」を切り取ってご記入の上、葉書としてお送りいただくか、封筒に入れてお送りください。HPをご覧の方が郵送なさる場合は、印刷してご使用ください。
※申込み後の追加・取り消しは、速やかに事務室までご連絡ください。
◆受講料の振込 以下の①②いずれかの方法で、下記の振込期間内にお振込ください。
①ゆうちょ銀行本支店・郵便局からの払込:
口座記号・番号 00180-3-386477 加入者名 聖心女子大学
備え付けの払込取扱票(青色)に、上記の口座記号・番号、加入者名を正しくご記入の上、
必ず通信欄に(キリ研)とお書きになってから、「住所・氏名・電話番号」を明記して、受講料をお支払いください。恐れ入りますが払込手数料のご負担をお願いいたします。
②銀行振込 :ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)店
当座預金 0386477 聖心女子大学(セイシンジョシダイガク)
金融機関所定の振込用紙をご使用いただくか、ATM、ネットバンキング等をご利用になり、お振込ください。なお依頼人名の前に、必ず「(キリケン)」と付加してお手続きください。
例 (キリケン)ミヤシロ ハナコ
恐れ入りますが振込手数料のご負担をお願いいたします。
振込期間
2017年4月1日(土)〜4月15日(土)
※開講取りやめの場合を除き、返金には応じられません。ご理解をお願い申しあげます。
※入金確認、ならびに開講取りやめの場合の返金にはお時間がかかります。ご了承ください。
※受講料振込の確認が取れない場合には、お問い合わせする場合がありますので、振込用紙の控え、ネットバンキングの振込記録など保存してください。
◆受講証
受講証は原則として各講座の開始日にお渡しいたします。図書館利用手続きなどのために事前に必要とされる場合は、事務室までお申し出ください。
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聖心女子大学キリスト教文化研究所
〒150-8938 東京都渋谷区広尾4-3-1
TEL:03-3407-6089(月~金曜 10:00~17:00)
Email:kiriken@u-sacred-heart.ac.jp
Website:https://www.u-sacred-heart.ac.jp/about/christ.html
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講師陣
名前 | 冨原眞弓 |
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肩書き | 聖心女子大学哲学科教授 |
プロフィール | <担当授業内容> 第1回 信仰と、真空(あるいは絶望の効用) キェルケゴールによれば、自己への深い絶望と孤独のなかで神に向きあって初めて、信仰の可能性が開けます。シモーヌ・ヴェイユは、信仰を可能にする恩寵と真空の相関的な(悪循環とさえ思える)メカニズムを語ります。「恩寵は充たす。ただし恩寵を迎えいれる真空のあるところにしか入りこめない。かつ、この真空を生みだすのもまた恩寵である」と。『異邦人』のまばゆい太陽が印象的なカミュですが、後期短篇集においては、信仰を失った人間の深く乾いた絶望を描きだします。この3人の思想と絡めて信仰の実存を考えたいと思います。 |
名前 | 久保田桂子 |
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肩書き | 聖心女子大学心理学科非常勤講師 |
プロフィール | <担当授業内容> 第2回 信仰と、母娘――青年期を迎えた娘と母親の関係 他の哺乳類動物とは異なり,人間の親子関係は子が自立したあとも一方が死ぬまで形を変えながら生涯続いていくという特徴をもつ。中でも「すべての母娘関係が問題を抱えているというわけではないが,ひとたびこじれると,きわめて錯綜した愛憎関係の温床となることは間違いない(斎藤,2008)」といわれていることからも分かるように,人間の母親と娘の関係は特殊さを秘めている。宗教や哲学の中でも「母娘関係」については様々な角度から語られている。本講義では,心理学の視点を中心に青年期を迎えた娘と母親の関係について紐解いていきたい。 |
名前 | 山田庄太郎 |
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肩書き | 聖心女子大学哲学科専任講師 |
プロフィール | <担当授業内容> 第3回 信仰と、教父――ギリシア・ローマの哲学とキリスト教の関係―― パレスティナ地方で生まれた小さな共同体に過ぎなかったキリスト教は、ヘレニズム文化が花咲くローマ帝国において、いかにして帝国唯一の公認宗教の地位を占めるようになったのか。この問いに答えるために欠かせないのが、地中海世界の共通言語としての哲学の存在である。古代末期、正統信仰の確立に重要な役割を果たした教父たちの言説をもとに、ギリシア・ローマの哲学とキリスト教思想の関係について考察する。 |
名前 | 磯部悠紀子 |
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肩書き | 聖心女子大学哲学科非常勤講師 |
プロフィール | <担当授業内容> 第4回 信仰と、進歩 フランスの哲学者アンリ・ベルクソンは、晩年の著作で第二次世界大戦に向かっていくヨーロッパ を前に人類への警告を発していた。その文言は今もなお私たちにさまざまな問いを投げかける。根底にあるベルクソンの思想と、社会や宗教に対する考えを明らかにしながら、現代の多様な問題に取り組む際の手がかりを得ていきたい。 |
名前 | 倉持長子 |
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肩書き | 聖心女子大学日本語日本文学科非常勤講師 |
プロフィール | <担当授業内容> 信仰と、救済(光源氏は救われたのか?) 『源氏物語』の光源氏は、多くの美質に溢れた、卓越した人間として描かれます。その一方で、光源氏は罪障意識から解放されることはなく、宗教的救済をめぐる深い苦悩を抱えるがゆえに、決して人間という存在を超えることはありませんでした。本講座では、『源氏物語』で果たされなかった光源氏の救済が、中世の源氏供養という文化を背景としながら、能〈須磨源氏〉〈源氏供養〉の中でどのように目指されているのかを考察します。 |
名前 | 印出忠夫 |
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肩書き | 聖心女子大学 |
プロフィール | <担当授業内容> 第6回 信仰と、異端 ヨーロッパ中世において現在に通じるキリスト教の教義内容、信心形態、教会組織の原型が形作られる過程で、信仰に関するいくつかの思想や立場が、いわゆる「正統」信仰とは相容れない「異端」として排除されるという現象が生じた。異端の発生と排除のメカニズムについて最新の研究成果を織り込みつつ平易に解き明かしたい。 |