講座詳細情報
申し込み締切日:2019-04-23 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:311043b
十六夜日記と訴訟 【連続講座】史料から日本の歴史を考える 2回目
- 開催日
- 4月24日(水)
- 講座回数
- 1回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 1回もの
- 入学金
- -
- 受講料
- 1,500円
- 定員
- 20
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
阿仏尼の『十六夜日記』は、文学書として、鎌倉時代の代表的紀行文に位置づけられている。しかし、内容から見ると、鎌倉幕府で所領の細川荘の地頭職を争う訴訟のために、鎌倉へ赴いたときの紀行文である。『十六夜日記』の構成は、前半の紀行文と、後半の鎌倉滞在記からなっている。
特に、前半の紀行文を検討すると、訴訟に際して提出した嘆願状と認められるのである。一種の訴訟文書といっても過言ではない。
このような視点から、『十六夜日記』を読み解いていくと、阿仏尼の必然性から生まれたものであって、文学書ではなくなるのである。
阿仏尼が裁判に勝つための思いが、後世の読者の胸を打った。そこから、文学書として高く評価かされたものである。
【講座スケジュール】
第1回 4月24日(水)
阿仏尼の『十六夜日記』は、文学書として、鎌倉時代の代表的紀行文に位置づけられている。しかし、内容から見ると、鎌倉幕府で所領の細川荘の地頭職を争う訴訟のために、鎌倉へ赴いたときの紀行文である。『十六夜日記』の構成は、前半の紀行文と、後半の鎌倉滞在記からなっている。
特に、前半の紀行文を検討すると、訴訟に際して提出した嘆願状と認められるのである。一種の訴訟文書といっても過言ではない。
このような視点から、『十六夜日記』を読み解いていくと、阿仏尼の必然性から生まれたものであって、文学書ではなくなるのである。
阿仏尼が裁判に勝つための思いが、後世の読者の胸を打った。そこから、文学書として高く評価かされたものである。
【講座スケジュール】
第1回 4月24日(水)
備考
※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 藤本 孝一 |
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肩書き | 龍谷大学客員教授・冷泉家時雨亭文庫調査主任 |
プロフィール | 昭和20年東京生。法政大学大学院人文科学研究科日本史専攻博士課程修了。博士(文学) 法政大学文学部史学科助手、京都文化博物館学芸主任学芸員、文化庁文化財部美術学芸課主任調査官を歴任。平成17年より龍谷大学文学部客員教授。 現在、大本山随心院文化財顧問、冷泉家時雨亭文庫調査主任。 【業績目録】 〔著書〕 1『古写本の姿』(日本の美術、第436号、至文堂、平成14年刊)。 2『明月記 巻子本の姿』(日本の美術、第454号、至文堂、平成16年刊)。 3『定家本源氏物語 巻子本の姿』(日本の美術、第468号、至文堂、平成17刊)。 4『文書・写本の作り方』(日本の美術、第505号、至文堂、平成20年刊)。 5『中世史料学叢論』(思文閣出版、平成21年刊) 。 6『本を千年伝える 冷泉家蔵本の文化史』(朝日選書870、朝日新聞出版、平成22年刊)。 7『賀茂季鷹所蔵本古今和歌集下・紙背文書影印』(日本史史料研究会、平成26年刊) 8『国宝『明月記』と藤原定家の世界』(臨川書店、平成27年刊) |