大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『源氏物語』第34帖「若菜上巻」は光源氏39～41歳の物語。
第一部末尾で太上天皇となり栄華の絶頂に立つ光源氏。一方、朱雀院は病に苦しみ出家を決意するが、鍾愛の女三宮の将来を考え婿選びに苦慮し、光源氏に後見を託す。女三宮はかつての藤壺宮の姪にあたるので光源氏は関心を持ったのであろうか、四十賀を祝ってもらったというのに十四、五歳の女三宮の降嫁を承諾してしまう。ところが女三宮はあまりに幼くて光源氏には期待はずれだった。一方、東宮妃となった明石姫君は第一皇子を出産。光源氏の喜びはこの上なく、宿願のかなった明石入道は遺書を残して山に入ってしまう。光源氏の愛に不安を懐きながらも六条院世界を陰ながら守ってきた紫上も数年後、心労のあまり病に倒れてしまう。柏木と女三宮との事件はそんな時に起こった。

【講座スケジュール】
第1回 4月 4日(月) 若菜上巻(11)
第2回 4月11日(月) 若菜上巻(12)
第3回 4月18日(月) 若菜上巻(13)
第4回 4月25日(月) 若菜上巻(14)
第5回 5月 9日(月) 若菜上巻(15)
第6回 5月16日(月) 若菜上巻(16)
第7回 5月23日(月) 若菜上巻(17)
第8回 6月 6日(月) 若菜上巻(18)
第9回 6月13日(月) 若菜上巻(19)
第10回 6月20日(月) 若菜上巻(20)
第11回 7月 4日(月) 若菜上巻(21)
第12回 7月11日(月) 若菜上巻(22)
第13回 7月18日(月) 若菜上巻(23)
第14回 8月 1日(月) 若菜上巻(24)
第15回 8月 8日(月) 若菜上巻(25)
第16回 8月22日(月) 若菜上巻(26)
第17回 8月29日(月) 若菜上巻(27)
第18回 9月 5日(月) 若菜上巻(28)
第19回 9月12日(月) 若菜上巻(29)
第20回 9月19日(月) 若菜上巻(30)

【教材】
新潮日本古典集成〈新装版〉『源氏物語 五』石田穣二・清水好子校注 新潮社 2014年10月2，808円

※上記教材をお持ちでない方は、詳細ページよりご購入ください。

名前	松村 武夫
肩書き	本学名誉教授
プロフィール	1940年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。武蔵野女子大学短期大学部長、武蔵野大学文学部長、大学院研究科長をへて、現在本学名誉教授。平安時代末期の文学(和歌文学、歴史物語など)を研究領域とし、主な著書に『校注水鏡』『水鏡全注釈』『実用国語辞典』等がある。

名前	稲垣 智花
肩書き	本学非常勤講師
プロフィール	早稲田大学大学院博士課程修了。カリタス女子短期大学非常勤講師。武蔵野大学非常勤講師。中古・中世の物語文学、歴史物語専攻。