大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『海と毒薬』は、今から70年前の戦時下の旧九州帝国大学医学部で実施された米軍捕虜に対する生体解剖事件を下敷きに氏が創作した作品です。この作品は戦争と犯罪、医学と生命倫理など今も尖鋭的な課題を提起していると思います。また、日本人論としてもたいへん興味深い作品です。作品に関わる他作品・映像もあわせて紹介いたします。

※出来れば、あらかじめ開講前に作品にお目通しください。

【講座スケジュール】
第1回11月11日(水) 実際の九大事件の経緯。『海と毒薬』の人物。映像。
第2回11月18日(水) 『海と毒薬』論、『鎮魂歌』(那珂太郎)の紹介。

【教材】
『海と毒薬』 遠藤周作 新潮文庫 391円

※上記教材をお持ちでない方は、詳細ページよりご購入ください。

名前	竹田 日出夫
肩書き	本学名誉教授
プロフィール	1935年東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。文学修士。武蔵野大学名誉教授。日本現代詩人会員、文芸家協会員、パレスティナ難民支援NGO「地に平和」会員。 著書に『渇仰と復活の挿画』『現代世界の暴力と詩人』『詩集 フィレンツェのムンク』『詩集 地中海から』、編著に『昭和の詩論研究』『中原中也・立原道造』など。