大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『万葉集』はわが国に現存する最古の歌集です。東アジアに向けて一つの国家を形成しつつあった我が国の躍動感あふれる歴史を背景にして編纂された『万葉集』には、4，500 首余りの歌が収められていますが、決して古い歌が並んでいるわけではありません。そこには現代の私たちにも通じるみずみずしい感性で人の喜びや哀しみ、また人と人とのつながりが表現されています。
本講座では、各回にテーマを設け、当時の歴史や習俗と言ったことを踏まえながら様々な歌を読んでまいります。『万葉集』を初めて読むという方も一度のぞいてみてください。今回は天皇崩御の歴史と文学・天智天皇と天武天皇を取りあげます。

名前	城﨑 陽子
肩書き	國學院大學兼任講師
プロフィール	岡山県生まれ。國學院大學大学院博士課程修了。博士(文学)。現在は同大學兼任講師として教壇に立つ一方、「歌とは何か」をテーマに東アジアを視野に入れた万葉集研究を展開中。 【主著】『上代文学への招待』(共著)、『万葉集の編纂と享受の研究』、『古典によむ富士山―文学・歴史・民俗』、『近世国学と万葉集研究』、『万葉集を訓んだ人々―「万葉文化学」のこころみ―』など。