大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
『源氏物語』は後の物語に、大きな影響を与えました。後の物語は、『源氏物語』を受けとめ、摂取し、かつそこから独自の物語を切り開いていきました。これらの物語は、『源氏物語』の流域にある物語だと位置づけうるでしょう。
この講座では、そんな物語のなかから、前回に引き続き、『夜の寝覚』を読んでいきます。今日でも、物語を不安定に揺り動かす要因に、「三角関係」というものがあります。この「三角関係」を、実に巧みに機能させたのが『源氏物語』です。『夜の寝覚』は『源氏物語』を受け、食い破り、〈姉・妹・姉の夫〉による三角関係を煮詰め、『夜の寝覚』ならではの独特の世界を醸成します。それを読んでいきたいと思います。
今期からでもご受講いただけます。

【講座スケジュール】
第1回 6月11日(月) 『夜の寝覚』の三角関係
第2回 7月 9日(月) 罪の子・石山姫君の誕生
第3回 7月23日(月) 先鋭化する三角関係

名前	鈴木 泰恵
肩書き	本学非常勤講師
プロフィール	早稲田大学大学院博士課程修了。早稲田大学非常勤講師。武蔵野大学非常勤講師。 中古・中世の物語文学専攻、『狭衣物語』の研究者で、文学博士。