講座詳細情報
申し込み締切日:2011-04-19 / 文学 / 学内講座コード:23133
『平家物語』巻第十一を読む
- 開催日
- 4 月20 日
5 月11・25 日
6 月8 ・22 日
7 月6 ・20 日
8 月3 ・24 日
9 月7 日
- 講座回数
- 10
- 時間
- 1 3 : 0 0 ~ 1 4 : 3 0
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 10,300円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
元暦2 (1185)年2 月、渡辺の津で義経の平家追討の船々は折からの烈風に尽く損傷。逆櫓をという景時に反論した義経は風浪やまぬ夜半5 艘で出航、僅か三時で17 日早朝阿波に着くや桜間城を陥し夜を徹して阿讃国境の大坂越えを下り屋島の平家の陣を急襲した。教経の矢に嗣信落命、夕暮、小船竿頭の扇を与一は射切り弓技を讃え舞う老武者をも射倒す。景清と水尾谷の錣引き、義経の弓流。3 月24 日、壇の浦の朝の海に平家1 千、源氏3 千の船々は対峙。知盛は「戦さは今日をかぎり」と決断、潮流に乗った平家勢は源氏を圧倒する。しかし、瑞兆が源氏の船に、さらに成能の返り忠、潮の逆流、水手梶取を射殺す源氏の戦法に情勢は逆転。二位の尼は安徳帝と剣璽と共に入水、教盛・経盛そして続く教経・知盛・侍達。4 月3 日、源氏勝利の報が京に、25 日内侍所、26 日生け捕りの人々入京。28 日頼朝従二位に。5 月女院出家、付して海底の宝剣と源家伝来の剣の威徳を語る。宗盛父子関東下向幼い副将も斬られる。
巻第十一は元暦2 年2 月の屋島合戦、3 月の壇の浦合戦、5 月女院出家と源平合戦の終末を描き、合戦に臨む武士の心ばえ、人としての「生」を生きえなかった人間の姿と遺した言葉の数々を伝える。敵をただひた攻め」と義経、「射損ずるほどならば」と与一、「兵衛佐にもの言はん」と教経、「見るべきことは見はてつ」と知盛。
合戦とは何か、真実を視よ、精神を聴け、と斃れた人々の問いかけが続く。
① 4 月20 日:第百一句 屋島
② 5 月11 日:第百二句 扇の的
③ 5 月25 日:第百三句 讒言梶原
④ 6 月8 日:第百四句 壇の浦
⑤ 6 月22 日:第百五句 早鞆
⑥ 7 月6 日:第百六句 平家一門大路渡し
⑦ 7 月20 日:第百七句 剣の巻 上
⑧ 8 月3 日:第百八句 剣の巻 下
⑨ 8 月24 日:第百九句 鏡の沙汰
⑩ 9 月7 日:第百十句 副将
巻第十一は元暦2 年2 月の屋島合戦、3 月の壇の浦合戦、5 月女院出家と源平合戦の終末を描き、合戦に臨む武士の心ばえ、人としての「生」を生きえなかった人間の姿と遺した言葉の数々を伝える。敵をただひた攻め」と義経、「射損ずるほどならば」と与一、「兵衛佐にもの言はん」と教経、「見るべきことは見はてつ」と知盛。
合戦とは何か、真実を視よ、精神を聴け、と斃れた人々の問いかけが続く。
① 4 月20 日:第百一句 屋島
② 5 月11 日:第百二句 扇の的
③ 5 月25 日:第百三句 讒言梶原
④ 6 月8 日:第百四句 壇の浦
⑤ 6 月22 日:第百五句 早鞆
⑥ 7 月6 日:第百六句 平家一門大路渡し
⑦ 7 月20 日:第百七句 剣の巻 上
⑧ 8 月3 日:第百八句 剣の巻 下
⑨ 8 月24 日:第百九句 鏡の沙汰
⑩ 9 月7 日:第百十句 副将
講師陣
名前 | 深澤 邦弘 |
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肩書き | 元本学教授 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修了、文学修士。 都立三鷹高等学校、立川高等学校、昭和高等学校教諭 2006年3月武蔵野大学文学部教授退職。 専攻は中世文学・国語教育。著書に『平家物語における「生」』新典社研究叢書170 など。 |