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講座詳細情報

申し込み締切日:2019-09-26 / 芸術・文化:その他教養 / 学内講座コード:19220043

この世は舞台 演劇知の復権

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
10月 4日(金)、10月11日(金)、10月18日(金)、10月25日(金)、11月 8日(金)
講座回数
5回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
3,000円
受講料
11,550円
定員
20
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
プラトンは人間を神の操り人形と観、シェイクスピアはこの世は舞台、人間はみな役者、と登場人物の一人に言わせています。わたしたち現代人は、このような重層的思考を忘れてはいないでしょうか? 英語の "play" という語のもつ豊かさは多様です。芝居を演ずる、楽器を奏する、スポーツをする、レコードをかけるなど、様々です。役柄にしても、豪傑も病者も、道化も学者も、貧者も王・王女もあり多様です。また芝居である以上、そのような性質が現実のものなのか、単なる見せかけなのか決定できません。藤山寛美演ずる阿呆に、人生の知恵を学ばなかった人はいるでしょうか? このようなどちらとも片づかない矛盾撞着こそ、芝居の魅力なのかもしれません。演劇が内包するこの種の英知を、受講生の皆様と分かちあえれば幸いです。

【特記事項】
明治大学大学院教養デザイン研究科連携講座

【講義概要】
第1回 10月 4日(金) 芥川龍之介が見た京劇 最悪の観客は最高の批評家
大正時代、芥川龍之介は、中国の劇場空間に目を見張りました。日本や中国との違いをやさしく解説します。

第2回 10月11日(金) ヘンリー・ローソンを先住民族が読み直すとき
オーストラリアを例に、教育を通じて古典的名作がつくりだす国民神話を、くつがえす演劇の力に注目します。

第3回 10月18日(金) 地と図の反転──ベケット『ゴドーを待ちながら』の謎とき
なぜ待たれているゴドーは最後までやって来ないのか? その謎を解き明かします。

第4回 10月25日(金) テント劇とは何か? ──「野戦之月」を例に
テント劇は1960年代に生まれた文化的事件でした。その可能性を「実演」も交え説明する。

第5回 11月 8日(金) 人形浄瑠璃文楽の楽しみ
故・七世竹本住大夫は現代の名人でした。住大夫師亡き後、文楽は住大夫師の教えを守って、文楽の藝を高めているでしょうか。文楽の現状と課題を考えます。

備考

【教材】
配付資料

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。
 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 井上 善幸
肩書き コーディネータ 明治大学理工学部教授 明治大学大学院教養デザイン研究科専攻主任・教授
プロフィール 長年、英国のレディング大学やベケットの母校であるアイルランドのトリニティ・カレッジ(ダブリン)などにおいて、ベケットの草稿研究に携わる。おもな著書(共[編]著・共訳)に、ジェイムズ・ノウルソン『ベケット伝(上・下)』(白水社、2003年)、『サミュエル・ベケットのヴィジョンと運動』(未知谷、2005年)、『サミュエル・ベケットと批評の遠近法』(未知谷、2016年)、Beckett and Animals (Cambridge UP, 2013) などがある。日本サミュエル・ベケット研究会代表幹事。
名前 加藤 徹
肩書き 明治大学法学部教授 教養デザイン研究科教授
プロフィール 1963年、東京生まれ。東京大学文学部中文科、同・大学院で中国の文学と文化を専攻、文学修士(1989年)。主な著書に『京劇』、『漢文力』、『西太后』、『貝と羊の中国人』、『梅蘭芳』ほか。
名前 中村 和恵
肩書き 明治大学法学部教授・教養デザイン研究科教授
プロフィール 比較文学・比較文化研究、つまり一国・一民族だけに閉ざされない「あいだ」の領域に関心がある。オーストラリアを出発点に、カリブ海、南太平洋地域、南アジア、アフリカ等の旧英領植民地地域の文学を横つらなりに読んでゆくうちに、自然と先住民族の現在に目が向くようになり、現在は北海道にも注目。『地上の飯』(平凡社)『日本語に生まれて』(岩波書店)等のエッセイ、詩集、翻訳等の著作がある。
名前 丸川 哲史
肩書き 明治大学政経学部教授・教養デザイン研究科教授
プロフィール 一九六三年生まれ。二〇〇二年一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。二〇〇七年同研究科にて博士号(学術)取得。専攻は東アジア文化論。著書として『リージョナリズム』(岩波書店二〇〇三年)、『冷戦文化論』(双風舎二〇〇五年)、『台湾ナショナリズム』(講談社二〇一〇年)、『思想課題としての現代中国』(平凡社二〇一三年)、『魯迅出門』(インスクリプト二〇一四年)、『阿Qの連帯は可能か?』(せりか書房二〇一五年)など。
名前 高遠 弘美
肩書き 明治大学商学部・教養デザイン研究科教授 明治大学評議員
プロフィール 明治大学商学部・大学院教養デザイン研究科教授。明治大学評議員。
早稲田大学第一文学部フランス文学専修卒業。早稲田大学大学院博士課程満期退学。筑波大学兼任講師等を務めたのち、山梨県立女子短期大学教授を経て、2000年より明治大学で教鞭を執る。著書に『乳いろの花の庭から』『プルースト研究 言葉の森の中へ』『七世竹本住大夫 限りなき藝の道』、編著に『七世竹本住大夫 私が歩んだ90年』『矢野峰人選集I』など。翻訳にロミ『突飛なるものの歴史』レアージュ『Oの物語』カリエール他『珍説愚説辞典』ほか多数。プルースト『失われた時を求めて』個人全訳を光文社古典新訳文庫にて刊行中。
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