大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座趣旨】
かつて洋の東西において、それぞれ「絵解き」と呼ばれる宗教を拡めるための視聴覚に訴える説教・唱導の芸能が盛んに行われた時代があった。わが国でも、識字階層の少なかった時代にストーリー(物語性・説話性)豊かな仏教説話画を用いて、その内容や思想を当意即妙に解き語る絵解きが人々を魅了したのである。我々が抱える「生と死」の問題を、先人たちがどのように捉え、どのように解決しようと試みたのか、皆で考えてみたい。今期は「寺社縁起」の絵解きの続きです。

【講義概要】
第1回 4月18日(木) 聖衆来迎寺蔵「六道絵」絵解き
～その成立と背景を考える～

第2回 5月 9日(木) 聖衆来迎寺蔵「六道絵」(国宝)絵解き
～ DVD上映I～

第3回 5月23日(木) 聖衆来迎寺蔵「六道絵」(国宝)絵解き
～ DVD上映II～

第4回 6月 6日(木) 「矢田地蔵大士絵解き」
～矢田寺の絵解きの成立をめぐって～

第5回 6月20日(木) 「矢田地蔵大士絵解き」
～その背景～

第6回 7月 4日(木) 野間大坊と「源義朝公御最期之絵図」絵解き(1)

第7回 7月18日(木) 野間大坊「源義朝公御最期之絵図」の絵解き(2)

【教材】
配付資料

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	林 雅彦
肩書き	コーディネータ、明治大学名誉教授
プロフィール	1944年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専攻は説話文学・絵解き、アジアの宗教民俗学。単著・共著・編著に『日本の絵解き―資料と研究』、『絵解きの東漸』、『日本における民衆と宗教』、『「生と死」の東西文化史』『唱導文化の比較研究』など多数。絵解き研究で第6回日本古典文学会賞受賞。説話文学会代表委員、国際熊野学会代表委員を歴任。新宮市市政功労者。