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講座詳細情報

申し込み締切日:2019-04-15 / 日本史:芸術・文化 / 学内講座コード:19120017

日本古代の王権と音楽VII 『源氏物語』の琴(きん)

主催:明治大学リバティアカデミー明治大学リバティアカデミー 駿河台キャンパス(東京都)]
問合せ先:明治大学リバティアカデミー事務局 TEL:03-3296-4423
開催日
4月23日(火)、5月 7日(火)、5月21日(火)、6月11日(火)、6月25日(火)、7月 9日(火)
講座回数
6回
時間
15:00~16:30
講座区分
前期 
入学金
3,000円
受講料
12,000円
定員
50
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座趣旨】
古代の為政者が音楽をどのように統治に利用してきたかを、文学や歴史の資料からたどる講座です。
日本を含む古代東アジアでは、音楽は統治方法の一つでした。音楽によって人心を正しく導くことができるとする、中国礼楽思想の影響によります。なかでも琴(きん:七絃の琴)が、天意を反映する聖人君子の楽器として尊ばれました。
今期からいよいよ、『源氏物語』を読みはじめます。まずは、『源氏物語』の琴(きん)に関わる場面を拾い出し、中国渡来のこの楽器が皇室の権威づけや主人公光源氏の潜在的な王権の象徴としてどのように描かれているかを考察します。あわせて『源氏物語』で描かれるさまざまな王朝の音楽シーンも読み解いていきます。
講義中心ですが、DVDなどで平安時代の音楽についてもご紹介します。

【講義概要】
第1回 4月23日(火) 「若紫」巻―光源氏の琴(1)
光源氏の最初の弾琴場面は、北山の僧都から「金剛子の数珠」などを贈られた直後に置かれています。

第2回 5月 7日(火) 「末摘花」巻―皇統の琴
末摘花が光源氏の妻の一人となったのは、父常陸宮の琴を伝えていたことが契機でした。

第3回 5月21日(火) 「須磨」巻―光源氏の琴(2)
須磨流謫中の光源氏は右書左琴の生活を送る君子として描かれています。

第4回 6月11日(火) 「明石」「松風」巻―明石御方と琴
源氏の子を宿し再会を約して琴を託された明石御方は、音楽の名手です。中務宮家の琴も伝えています。

第5回 6月25日(火) 「若菜下」巻、女楽―女三宮と琴
光源氏はこれまで誰にも伝授しなかった琴を正妻となった女三宮に教え、女楽を催します。

第6回 7月 9日(火) 「若菜下」巻、光源氏の琴論―『源氏物語』の琴
光源氏の琴論では、中国の琴からはかなり変容した〈日本独自の琴〉が語られています。

備考

【教材】
配付資料

※日程、講座内容の変更、休講・補講等がある場合があります。 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 西本 香子
肩書き 駒澤大学非常勤講師
プロフィール 明治大学大学院博士課程卒業。文学博士。専門は『うつほ物語』『源氏物語』をはじめとする平安時代の物語文学。とくに、古代文学における音楽と王権との関係について、礼楽思想で尊ばれた琴(きん)の扱われ方を中心に考察している。著書に『古代日本の王権と音楽―古代祭祀の琴(こと)から源氏物語の琴(きん)へ―』(高志書院 2018年9月)がある。
名前 吉村 武彦
肩書き コーディネータ、明治大学名誉教授
プロフィール 1945年朝鮮生まれ。京都・大阪育ち。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専攻は、日本古代史。主な著書に、『日本古代の社会と国家』(岩波書店)、『古代天皇の誕生』(角川選書)、『聖徳太子』(岩波新書)、『ヤマト王権』(岩波新書)、『女帝の古代日本』(岩波書店)、『蘇我氏の古代』(岩波新書)他多数。
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