講座詳細情報
申し込み締切日:2016-04-18 / 芸術・文化:その他教養 / 学内講座コード:16120008
日本古代の王権と音楽 ~王家の権威づけとしての楽器たち~
- 開催日
- 4月26日(火)、 5月10日(火)、 5月24日(火)、 6月 7日(火)、 6月21日(火)、 7月 5日(火)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 12,000円
- 定員
- 50
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座趣旨】
日本を含む古代東アジアでは、音楽は娯楽や芸術であるという以上に、統治方法の一つでした。音楽によって人心を正しく導くことができると考える、古代中国の礼楽思想の影響によります。なかでも中国儒教で琴(きん:七絃の琴)がたいへん重んじられたことから、我が国でも時代に応じて、倭琴(やまとごと)・琴(きん)・琵琶(びわ)といった絃楽器が王権を権威づけるものとして尊ばれました。そして、絃楽器と王権のこのような結びつきは、東アジアの他の国々にもあったと思われます。
本講座では絃楽器を中心に、各時代の支配者たちがどのように音楽を利用したのかをみることで、古代音楽のあり方に迫ります。実演の鑑賞はありませんが、スライドやDVDなどで古代の楽器やその音色についてもご紹介いたします。
【講義概要】
第1回 4月26日(火) 中国古代の音楽
礼楽思想と中国古代の楽制、また中国の古代楽器についてお話します。
第2回 5月10日(火) 古代朝鮮半島の絃楽器
古代朝鮮半島の音楽と楽器(玄琴:コムング、伽耶琴:カヤグムなど)を採りあげます。
第3回 5月24日(火) 古代日本の倭琴(やまとごと)
祭祀遺跡や古墳から発掘された琴など、考古学の成果をもとに倭琴について考えます。
第4回 6月 7日(火) 奈良時代の史書・文学にみる琴
記紀・風土記・万葉集にみられる琴の用例から、琴と王権の関わりを考察します。
第5回 6月21日(火) 奈良時代の音楽―東大寺大仏開眼供養会
一大音楽イベントでもあったこの供養会で披露された、諸外国の舞楽について扱います。
第6回 7月 5日(火) 遣唐使と音楽
古代の新しい音楽や楽器の多くは遣唐使によってもたらされました。その経緯をみます。
日本を含む古代東アジアでは、音楽は娯楽や芸術であるという以上に、統治方法の一つでした。音楽によって人心を正しく導くことができると考える、古代中国の礼楽思想の影響によります。なかでも中国儒教で琴(きん:七絃の琴)がたいへん重んじられたことから、我が国でも時代に応じて、倭琴(やまとごと)・琴(きん)・琵琶(びわ)といった絃楽器が王権を権威づけるものとして尊ばれました。そして、絃楽器と王権のこのような結びつきは、東アジアの他の国々にもあったと思われます。
本講座では絃楽器を中心に、各時代の支配者たちがどのように音楽を利用したのかをみることで、古代音楽のあり方に迫ります。実演の鑑賞はありませんが、スライドやDVDなどで古代の楽器やその音色についてもご紹介いたします。
【講義概要】
第1回 4月26日(火) 中国古代の音楽
礼楽思想と中国古代の楽制、また中国の古代楽器についてお話します。
第2回 5月10日(火) 古代朝鮮半島の絃楽器
古代朝鮮半島の音楽と楽器(玄琴:コムング、伽耶琴:カヤグムなど)を採りあげます。
第3回 5月24日(火) 古代日本の倭琴(やまとごと)
祭祀遺跡や古墳から発掘された琴など、考古学の成果をもとに倭琴について考えます。
第4回 6月 7日(火) 奈良時代の史書・文学にみる琴
記紀・風土記・万葉集にみられる琴の用例から、琴と王権の関わりを考察します。
第5回 6月21日(火) 奈良時代の音楽―東大寺大仏開眼供養会
一大音楽イベントでもあったこの供養会で披露された、諸外国の舞楽について扱います。
第6回 7月 5日(火) 遣唐使と音楽
古代の新しい音楽や楽器の多くは遣唐使によってもたらされました。その経緯をみます。
備考
【教材】
レジュメ資料
レジュメ資料
講師陣
名前 | 西本 香子 |
---|---|
肩書き | 明治大学情報コミュニケーション学部兼任講師 |
プロフィール | 明治大学大学院博士課程卒業。文学博士。専門は『うつほ物語』『源氏物語』をはじめとする平安時代の物語文学。とくに、古代文学における音楽と王権との関係について、礼楽思想で尊ばれた琴(きん)の扱われ方を中心に考察している。最近の論文に「源氏物語の音楽―光源氏の琴(きん)とその相承を中心に―」(原岡文子・河添房江編『源氏物語煌めくことばの世界』翰林書房 2014年4月)がある。 |
名前 | 金 任仲 |
---|---|
肩書き | 明治大学文学部兼任講師 |
プロフィール | 明治大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。主な著書・論文に『西行和歌と仏教思想』(笠間書院)、『放浪、遍歴、乞食行脚』(創元社、共著)、『日本文芸思潮史論叢』(ぺりかん社、共著)、「古代日本と朝鮮渡来文化―高麗神社と聖天院をめぐって」(『文芸研究』109号、2009)、「西行における華厳思想と和歌」(『文芸研究』115号、2011)、「新羅僧義湘と善妙の説話」(『文芸研究』118号、2012)、「『唐法蔵致新羅義湘書』の書簡をめぐって」(『淵民学志』19輯、2013)など。 |
名前 | 吉村 武彦 |
---|---|
肩書き | 明治大学文学部教授 |
プロフィール | 1945年朝鮮生まれ。京都・大阪育ち。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専攻は、日本古代史。主な著書に、『日本の歴史3 古代王権の展開』(集英社)、『日本古代の社会と国家』(岩波書店)、『古代天皇の誕生』(角川選書)、『日本社会の誕生』(岩波ジュニア新書)、『聖徳太子』(岩波新書)、『ヤマト王権』(岩波新書)他多数。 |
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