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講座詳細情報

申し込み締切日:2022-09-24 / その他教養 / 学内講座コード:22B1602000

神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科主催講座 日本ナショナリズムの解剖学12 現代世界の中の日本ナショナリズム【ハイフレックス講座(録画あり)】 ナショナリズムを「飼いならす」ことは可能か

主催:神奈川大学神奈川大学 KUポートスクエア (みなとみらいキャンパス)(神奈川県)]
問合せ先:生涯学習エクステンション講座 TEL:045-682-5553
開催日
10月 8日(土)、10月15日(土)、10月22日(土)、10月29日(土)、11月12日(土)、11月19日(土)
講座回数
6回
時間
13:00~14:30
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
10,500円
定員
50
その他
9500(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【講座内容】
戦後初期、日本ナショナリズムは、思想的に民主主義との結合を課題として再出発した。保守も革新もその点において、少なくとも形式論理の上では、共通の前提に立っていたといってよい。しかし、その前提は、サンフランシスコ講和条約の締結以後次第に失われ、六十年代には決定的な保革対立の時代を迎える。その対立の中でナショナリズムも思想的再編期に入り、戦前回帰型ナショナリズムから歴史修正主義的ナショナリズムの動きが言論界のみならず、政治的・社会的にも強まってきた。本講座では、その過程を世界的動きの中に位置づけると同時に、現在の学問的研究水準も踏まえ、より深く問題をとらえるための視点を構築することを目指したい。
なお、聴講に必要な資料等は当方で用意する。

【講座スケジュール】
第1回10月 8日(土) 戦後初期「愛国心」論議の問題点
詳細:敗戦直後の時期、意外にも「愛国心」をめぐる議論が政治的立場を問わず結構活発になされていた。その議論の共通の特徴は、政治的問題と切り離して、「愛国心」のみを抽象的に取り上げるところにあった。そこにどんな問題があるかを検証する。
第2回10月15日(土) 「期待される人間像」から「大東亜戦争肯定論」まで
詳細:サンフランシスコ講和条約締結後、戦前回帰型ナショナリズムが次第に台頭し、ナショナリズムは保革対立の中で、思想的に引き裂かれることになった。その問題提起の中心となった林房雄「大東亜戦争肯定論」の論理を分析する。
第3回10月22日(土) 新世代の戦後民主主義批判とナショナリズム
詳細:1960-70 年代に入ると戦前派知識人に代わって、戦後派の文学者・評論家が台頭し、占領政策・戦後体制批判、「戦後民主主義」批判が一つの潮流となってきた。ナショナリズムへと傾斜する傾向の強いそれらの動きを三島由紀夫、江藤淳らを中心として検討する。
第4回10月29日(土) 思想問題としてのナショナリズムの再提起
詳細:戦後、民主主義の側に身をおきながら日本におけるナショナリズムの思想的問題の重要性を説き続けてきた竹内好の「日本イデオロギー論」の意義を考える。
第5回11月12日(土) 対立を煽るナショナリズムは抑止できるか
詳細:自国第一主義と歴史修正主義が蔓延する現代世界における日本におけるナショナリズムの動向を検討し、対立を煽らないナショナリズムの可能性を探る。
第6回11月19日(土) ナショナリズム研究の現状と課題
詳細:ナショナリズム研究をめぐる最近の研究動向を紹介・検討しつつ、問題をより深くかつ多角的に考える視点・方法の獲得を目指す。

備考

【備考】
ハイフレックス講座とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
例えば初回は対面で参加して、2回目の講義は自宅からライブで参加する事も可能です。また語学講座や一部講座を除き、講座は収録し、終了後に動画配信します。
※動画配信期間は、最終講座日から1週間です。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更または中止とする場合がございます。

講師陣

名前 橘川 俊忠
肩書き 神奈川大学名誉教授
プロフィール 1945年生まれ。東京大学法学部卒業。専門は日本政治思想史。著書に『近代批判の思想』(論創社)、『歴史解読の視座』『日本の民俗学者 ― 人と学問』(以上、共著、御茶の水書房)、『奥能登と時国家研究編2』(平凡社)、『終わりなき戦後を問う』(明石書店)、『丸山眞男「日本政治思想史研究」を読む』(日本評論社)などがある。
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