講座詳細情報
申し込み締切日:2022-05-07 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:22A1603100
いのちを見つめる文学(続)―未来への希望とともに【ハイフレックス(録画あり)】
- 開催日
- 5月21日(土)、 6月 4日(土)、 6月18日(土)、 7月 2日(土)、 7月16日(土)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- 40
- その他
- 8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
近代以降の日本文学のなかには、「人類の時代」を迎えたこのグローバルな時代を生きる私たちに、時を超えていのちの意味を問いかける名作が数多くあります。
本講座では、前回の「いのちを見つめる文学」に続き、この21世紀の地球規模の困難のなかで、明治から現代までのいのちを見つめる文学を読み直し、コロナ後の生き方を考えるとともに、新しい時代の風景を望み見ることをテーマとしています。
日本の近代文学を代表する作家・夏目漱石の描いた愛と孤独、キリストの生涯に惹かれた芥川龍之介の心の宇宙、宮沢賢治の生と死をめぐる銀河鉄道、大岡昇平、武田泰淳の戦争文学の名作、石牟礼道子の不しらぬい知火海といのちの物語『苦海浄土』などを取り上げ、未来への希望とともにその文学世界を考えます。
【講座スケジュール】
第1回 5月21日(土) 夏目漱石『行人』と『明暗』― 愛と孤独
詳細:夏目漱石(1867-1916)の晩年の名作で、近代人の孤独を描いた『行人』と、人間の罪の問題を扱った『こゝろ』、新たな境地からの自伝小説『道草』を経て、最後の未完『明暗』を通して、愛と孤独の文学を読み直します。
第2回 6月 4日(土) 芥川龍之介『侏儒の言葉』と『西方の人』― 心の宇宙と福音書
詳細:知識人として懐疑の森をさまよった芥川龍之介(1892-1927)の『侏儒の言葉』と、福音書のキリストの生涯に惹かれた『西方の人』『続西方の人』を通して、作家の心の宇宙を垣間見みます。
第3回 6月18日(土) 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と『よだかの星』―生と死をめぐる旅人
詳細:岩手県花巻に生まれた詩人で童話作家の宮沢賢治(1896-1933)の代表作『銀河鉄道の夜』を取り上げ、二人の少年の生と死をめぐる銀河鉄道の旅を通して、「真実の幸福」について考えます。また、『よだかの星』からいのちの問題を見つめ直します。
第4回 7月 2日(土) 大岡昇平『野火』と武田泰淳『ひかりごけ』―いのちの奥底を見つめて
詳細:戦後文学の代表的作家である大岡昇平(1909-1988)と武田泰淳(1912-1976)の文学の奥深い森をたどります。フィリピンを舞台にした『野火』と北海道の厳寒の羅臼の洞窟での怖るべき物語『ひかりごけ』を取り上げ、人間と悪の問題を考えます。
第5回 7月16日(土) 石牟礼道子『苦海浄土』―不知火海といのちの物語
詳細:石牟礼道子(1927-2018)の水俣病といのちをテーマとした長篇大作『苦海浄土』を、受難の文学、地球文学として読み解き、その舞台である不知火海といのちの物語、その文学が映しだすいのちのきらめきを見つめます。
近代以降の日本文学のなかには、「人類の時代」を迎えたこのグローバルな時代を生きる私たちに、時を超えていのちの意味を問いかける名作が数多くあります。
本講座では、前回の「いのちを見つめる文学」に続き、この21世紀の地球規模の困難のなかで、明治から現代までのいのちを見つめる文学を読み直し、コロナ後の生き方を考えるとともに、新しい時代の風景を望み見ることをテーマとしています。
日本の近代文学を代表する作家・夏目漱石の描いた愛と孤独、キリストの生涯に惹かれた芥川龍之介の心の宇宙、宮沢賢治の生と死をめぐる銀河鉄道、大岡昇平、武田泰淳の戦争文学の名作、石牟礼道子の不しらぬい知火海といのちの物語『苦海浄土』などを取り上げ、未来への希望とともにその文学世界を考えます。
【講座スケジュール】
第1回 5月21日(土) 夏目漱石『行人』と『明暗』― 愛と孤独
詳細:夏目漱石(1867-1916)の晩年の名作で、近代人の孤独を描いた『行人』と、人間の罪の問題を扱った『こゝろ』、新たな境地からの自伝小説『道草』を経て、最後の未完『明暗』を通して、愛と孤独の文学を読み直します。
第2回 6月 4日(土) 芥川龍之介『侏儒の言葉』と『西方の人』― 心の宇宙と福音書
詳細:知識人として懐疑の森をさまよった芥川龍之介(1892-1927)の『侏儒の言葉』と、福音書のキリストの生涯に惹かれた『西方の人』『続西方の人』を通して、作家の心の宇宙を垣間見みます。
第3回 6月18日(土) 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』と『よだかの星』―生と死をめぐる旅人
詳細:岩手県花巻に生まれた詩人で童話作家の宮沢賢治(1896-1933)の代表作『銀河鉄道の夜』を取り上げ、二人の少年の生と死をめぐる銀河鉄道の旅を通して、「真実の幸福」について考えます。また、『よだかの星』からいのちの問題を見つめ直します。
第4回 7月 2日(土) 大岡昇平『野火』と武田泰淳『ひかりごけ』―いのちの奥底を見つめて
詳細:戦後文学の代表的作家である大岡昇平(1909-1988)と武田泰淳(1912-1976)の文学の奥深い森をたどります。フィリピンを舞台にした『野火』と北海道の厳寒の羅臼の洞窟での怖るべき物語『ひかりごけ』を取り上げ、人間と悪の問題を考えます。
第5回 7月16日(土) 石牟礼道子『苦海浄土』―不知火海といのちの物語
詳細:石牟礼道子(1927-2018)の水俣病といのちをテーマとした長篇大作『苦海浄土』を、受難の文学、地球文学として読み解き、その舞台である不知火海といのちの物語、その文学が映しだすいのちのきらめきを見つめます。
備考
【備考】
◆ハイフレックス講座とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
例えば初回は対面で参加して、2回目の講義は自宅からライブで参加する事も可能です。また語学講座や一部講座を除き、講座は収録し、終了後に動画配信します。
※動画配信期間は、最終講座日から1週間です。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。
◆ハイフレックス講座とは、対面による講座を、オンライン(Zoomによるライブ)により同じ時間に受講参加できる形態です。受講生の皆様はライフスタイルにあわせて対面、またはオンライン(ライブ)で講座に参加する事が出来ます。
例えば初回は対面で参加して、2回目の講義は自宅からライブで参加する事も可能です。また語学講座や一部講座を除き、講座は収録し、終了後に動画配信します。
※動画配信期間は、最終講座日から1週間です。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容を変更する場合がございます。
講師陣
名前 | 小林 孝吉 |
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肩書き | 文芸評論家 |
プロフィール | 1953年長野県生まれ。明治学院大学文学部卒業。博士(学術)九州大学。元学校法人神奈川大学常務理事。著書に、『椎名麟三論 回心の瞬間』(菁柿堂)、『滝沢克己 存在の宇宙』(創言社)、『記憶と文学―「グラウンド・ゼロ」から未来へ』(御茶の水書房)、『埴谷雄高『死霊』論―夢と虹』(御茶の水書房)、『椎名麟三の文学と希望―キリスト教文学の誕生』(菁柿堂)、『内村鑑三―私は一基督者である』(御茶の水書房)、原発と原爆の文学―ポスト・フクシマの希望』(菁柿堂)、『内村鑑三の聖書講解―神の言のコスモスと再臨信仰』(教文館)などがある。 |