講座詳細情報
申し込み締切日:2022-04-27 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:22A1602000
横浜と世界の友好・協力都市―歴史と未来を語る【対面講座】
- 開催日
- 5月13日(金)、 5月20日(金)、 5月27日(金)、 6月 3日(金)、 6月10日(金)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 18:00~20:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- -
- 受講料
- 9,000円
- 定員
- 40
- その他
- 8200(※料金は、神奈川大学生・卒業生等および横浜市交流協議会加盟大学在学生に適用される料金です)
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【講座内容】
横浜と世界をつなぐ友好・協力都市の歴史的な関係とこれからの未来について紹介する講座です。
本講座は、各地域の歴史、経済、建築などを専門とする研究者らによって構成され、「海とみなと」の都市・横浜が、欧米とアジアの各都市につながる関連性を深堀りする内容を盛り込む予定です。
前期は「横浜とアジアの都市」(上海、台北、釜山、ムンバイなど5回)、後期は「横浜と欧米の都市」(リヨン、バンクーバー、オデッサ、フランクフルトなど5回)を取り上げます。
【講座スケジュール】
第1回 5月13日(金) 横浜開港【内田 青蔵】
詳細:1853年のペリー来航から始まるわが国の近代化の過程で、横浜の街づくりが開始されました。開港当初は幕府の手で用意された建築による街でしたが、慶應の火事を契機に一気に欧米の都市計画の手法を導入し、今までにはない近代都市横浜に変貌していきます。この現代の横浜の街づくりの原型となった明治初期の近代都市横浜の都市と建築について概観します。
第2回 5月20日(金) パートナー都市台北と横浜【川島 真】
詳細:横浜市は2006 年の中田宏市長時代に台北とパートナー都市になっています。その台北は開港場ではありませんが、1880 年代に新たに設けられた台湾省の省都として建設され、日本統治時代には台湾総督府がおかれました。日本の敗戦後、台北は中華民国の臨時首都となりますが、現在では台北市およびその周辺で台湾の人口の2300 万人の4 分の1 を占めるほどの大都市になりました。その台北市の発展と、横浜市との関係についてお話しします。
第3回 5月27日(金) ムンバイ(インド)と横浜【井坂 理穂】
詳細:横浜市は、1965 年にインドのムンバイ(当時はボンベイ)市と姉妹都市提携を結び、長年にわたって交流を続けてきました。ムンバイはインド西部に位置し、イギリス植民地期に商工業の中心地として発展した大都市です。様々な地方、コミュニティの出身者たちが集まるこのまちは、活気にあふれ、多彩な景観や文化を生み出してきました。「ボリウッド」と呼ばれる映画産業もそのひとつです。ここでは横浜市とゆかりの深いムンバイ市の歴史やその魅力をご紹介します。
第4回 6月 3日(金) 上海(中国)と横浜【SON Ansuk(孫 安石)】
詳細:「黒船」によって国を開いた近代日本と、「アヘン戦争」によって港を開いた中国を代表する港町― 横浜と上海が辿った都市発展の歴史、そして、そこで花開いた消費文化を百貨店、モダンガール、ダンスホールなどのキーワードを通して検証します。『良友』画報とChina Press, Shanghai Gazette などの図版資料を紹介します。
第5回 6月10日(金) 釜山(韓国)と横浜【冨井 正憲】
詳細:日韓両国を代表する開港都市の横浜と釜山に縁のある芸術家や実業家たち(横浜在住建築家デ・ラランデ、横国大出身建築家金重業、釜山在住画家安藤義重、釜山生れ在日詩人金素雲、釜山の企業家三巨頭 、原三溪一族の朝鮮農林、中華街等)の活動や作品を通して、近代の港町と建築の風景及びその変遷について語ります。
横浜と世界をつなぐ友好・協力都市の歴史的な関係とこれからの未来について紹介する講座です。
本講座は、各地域の歴史、経済、建築などを専門とする研究者らによって構成され、「海とみなと」の都市・横浜が、欧米とアジアの各都市につながる関連性を深堀りする内容を盛り込む予定です。
前期は「横浜とアジアの都市」(上海、台北、釜山、ムンバイなど5回)、後期は「横浜と欧米の都市」(リヨン、バンクーバー、オデッサ、フランクフルトなど5回)を取り上げます。
【講座スケジュール】
第1回 5月13日(金) 横浜開港【内田 青蔵】
詳細:1853年のペリー来航から始まるわが国の近代化の過程で、横浜の街づくりが開始されました。開港当初は幕府の手で用意された建築による街でしたが、慶應の火事を契機に一気に欧米の都市計画の手法を導入し、今までにはない近代都市横浜に変貌していきます。この現代の横浜の街づくりの原型となった明治初期の近代都市横浜の都市と建築について概観します。
第2回 5月20日(金) パートナー都市台北と横浜【川島 真】
詳細:横浜市は2006 年の中田宏市長時代に台北とパートナー都市になっています。その台北は開港場ではありませんが、1880 年代に新たに設けられた台湾省の省都として建設され、日本統治時代には台湾総督府がおかれました。日本の敗戦後、台北は中華民国の臨時首都となりますが、現在では台北市およびその周辺で台湾の人口の2300 万人の4 分の1 を占めるほどの大都市になりました。その台北市の発展と、横浜市との関係についてお話しします。
第3回 5月27日(金) ムンバイ(インド)と横浜【井坂 理穂】
詳細:横浜市は、1965 年にインドのムンバイ(当時はボンベイ)市と姉妹都市提携を結び、長年にわたって交流を続けてきました。ムンバイはインド西部に位置し、イギリス植民地期に商工業の中心地として発展した大都市です。様々な地方、コミュニティの出身者たちが集まるこのまちは、活気にあふれ、多彩な景観や文化を生み出してきました。「ボリウッド」と呼ばれる映画産業もそのひとつです。ここでは横浜市とゆかりの深いムンバイ市の歴史やその魅力をご紹介します。
第4回 6月 3日(金) 上海(中国)と横浜【SON Ansuk(孫 安石)】
詳細:「黒船」によって国を開いた近代日本と、「アヘン戦争」によって港を開いた中国を代表する港町― 横浜と上海が辿った都市発展の歴史、そして、そこで花開いた消費文化を百貨店、モダンガール、ダンスホールなどのキーワードを通して検証します。『良友』画報とChina Press, Shanghai Gazette などの図版資料を紹介します。
第5回 6月10日(金) 釜山(韓国)と横浜【冨井 正憲】
詳細:日韓両国を代表する開港都市の横浜と釜山に縁のある芸術家や実業家たち(横浜在住建築家デ・ラランデ、横国大出身建築家金重業、釜山在住画家安藤義重、釜山生れ在日詩人金素雲、釜山の企業家三巨頭 、原三溪一族の朝鮮農林、中華街等)の活動や作品を通して、近代の港町と建築の風景及びその変遷について語ります。
備考
【備考】
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容をオンライン講座へ変更または中止とする場合がございます。
◆コロナウイルス感染症の状況により講座内容をオンライン講座へ変更または中止とする場合がございます。
講師陣
名前 | 内田 青蔵 |
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肩書き | 神奈川大学教授 |
プロフィール | 専門は日本近代建築史、日本近代住宅史。 著書に『日本の近代住宅』(SD 選書266 鹿島出版会 2016)、『アジアのまち 再生』(共著 鹿島出版会 2017)、『横浜建築』(共著 御茶の水書房 2021)などがある。 |
名前 | 川島 真 |
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肩書き | 東京大学教授 |
プロフィール | 専門は中国・台湾の政治外交史、国際関係史。 著書に『よくわかる現代中国政治』(共編 ミネルヴァ書房 2020)、『日台関係史1945-2020 増補版』(共著 東京大学出版会 2020)、『UP plus 新興国から見るアフターコロナの時代』(共編 東京大学出版会 2021)など。 |
名前 | 井坂 理穂 |
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肩書き | 東京大学教授 |
プロフィール | 専門は南アジア近代史。 著書に Language, Identity, and Power in Modern India: Gujarat, c.1850-1960 (Routledge 2021)、『食から描くインド 近現代の社会変容とアイデンティティ』(共編著 春風社 2019)、『現代インド5 周縁からの声』(共編著 東京大学出版会、2015)などがある。 |
名前 | SON Ansuk (孫 安石) |
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肩書き | 神奈川大学教授 |
プロフィール | 専門は中国近現代史、上海都市史。 『上海モダン「良友」画報の世界』(共編 勉誠出版 2018)、『増補改訂 戦争・ラジオ・記憶』(共編 勉誠出版 2015)、『租界研究新動態』(共編 上海人民出版社 2011)などがある。 |
名前 | 冨井 正憲 |
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肩書き | 元漢陽大学教授・韓国在住 |
プロフィール | 専門は東アジア近代住居史。 『モダン仁川 鳥瞰図と写真でみる1930 年代』(共著 土香出版 2017)、『絵画にみる京城と釜山』(共著 ソウル歴史博物館 2018)、『東アジアにおける租界研究 その成立と展開』(共著 東方書店 2020)など。 |